第26話
「失礼します、団長」
「礼一、よくきたな。そんで輝政、久しぶりだな、元気でやってるか?」
「はい、金烏隊の先輩方には良くしてもらってます。」
「そうか、それはよかった。あいつも喜ぶだろう」
「?」
「あやめだよ。副団長雛野あやめ」
「副団長そんな名前だったんですか?初めて知りました」
「おいおいテル、聡明で可憐な副団長に心配してもらえるとは言いご身分だなぁおい」
「な、なんだよ。やめろやめろそんな目でこっちを見ないでくれ」
「ほうほう、おまえが噂の……なるほどな」
「噂?」
「皇都周辺の近畿を除く七つの地方でもかなり光ってる若騎士と噂になってる。それでこっちに呼び寄せたんだよ。最近皇都は魔物が多いからな」
「へー、そうなのか、すごいな翔」
「早速仕事をしてくれたってことだ、感謝するぜ」
「うっす」
「それでだ、前置きはこの辺にしておいて、あやめが居ないがそろそろ始めるか、じゃあ報告頼む」
「はい、星龍騎士団金烏隊隊長、柏尾礼一一等中佐より報告と嘆願に参りました。先日夜、北区大通りにて一等士星川と同じく一等士武田が魔物と遭遇、途中で白川二等中尉が応援に入り、討伐いたしました。魔物の特徴ですが、三体で一組でした。星川の報告によると星川が三体の魔物を追いかけると、角を曲がり逃げたと思わせておいて角まで来た星川を奇襲攻撃しました。また、三体のうち一体は体躯が通常の魔物の倍以上はあり、三体とも気を使った武器の生成、武器の変形等を行いました。そして三体は互いに連携して戦闘をしていたとのことです。そして町の民ではなく騎士を狙う、という動きも見られました」
「騎士を狙う…か。」
「はい、そして金烏隊駐屯地の魔物の襲撃も騎士を狙う、ということが起こっているように感じます。最近の魔物の活発化と強さ、そして明らかに意思を持って行動していると思われる動きから見て、もう一度本格的に調査を行っていただきたく思います」
「魔物が意思を……か。……わかった。騎士団長として上に掛け合おう。幸い天子様との繋がりもしっかりとあるから安心しろ」
「ありがとうございます」
ガチャとドアが開き人が入ってくる。
「戻りました」
「おうあやめ先に始めてるぞ」
「はい、じゃあ私にも教えてもらえますか?」
「つまり、前に行った調査よりも本格的に行って欲しいと言うことですか……」
「そうです」
「私の意見としては賛成です。ここで魔物についてしっかりと調査を行ったほうがよさようですね」
「じゃあ決まりだ。俺のほうから合議の方に出しておく。一応五大隊から召集を掛けてあるから今から話し合えるぞ」
「了解しました。ではお願いします」
「では次は私と団長と各隊長·副隊長との会合ですね」
「白川、ついていってやれ」
「りょーかいしました。 じゃあ行くか」
「お前らも特注かー。早いなぁ」
「皆さんはそんなに早くないんですか?」
「そうだなー でも俺がお前達の時はまだ技術もつたなかったからなぁ。相対する魔物も弱かったし」
「まぁ俺たちは
「ついたぜ。じゃあ入るか」
建物の扉を開けて中に入る
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