第7話 賦霊の自然哲学

球の真帆良学園に立ち寄ったエラノは、図書館島で『賦霊の自然哲学』という本を読む。

植物有魂論という思想を学びながら、エラノはコンピュータ以外の物体を研究したいという思いを抱くのであった。


「フェヒナーという碩学の仕事が、トラピスト1に至る鍵になるかもしれない」

「目指すのですか、トラピスト1を」


トラピスト1。ハビタブルゾーン内に複数の惑星を有する赤色矮星系。YouTube 動画を見ながら、エラノはそこに至ってみたいという感情を抱いていたのであった。


「人間は通常の方法でトラピスト1に至れない。クマムシを送ることならできるかもしれないけどね」

「トラピスト1に辿り着くにしても、クマムシのアバターは嫌です」


エラノは真帆良学園の職員、桜崎刹那と話しながら道を模索している。

AIがプログラミングとイラストを自動化し、やることが無くなったエラノは、余生を系外惑星への移住のための研究に費やそうとするのであった。

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宇宙戦艦ヒエロニムス ~辺境惑星でスローライフを送ろうとしたら、美少女首相に無理矢理軍役に駆り出された~ 江良野 @howther111

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