第6話 クルー配属

宇宙戦艦ヒエロニムスの欠点。

それは、クルーの不在であった。

ノーブルファー社の高度な自動化技術により、1人での操艦が可能な本船であったが、やはりエラノ一人では手が回らない部分があるのは確かだ。


「あぁ〜、クルーが欲しいなあ。でもどんな人物が自分の部下にふさわしいかなんて、考えたこともなかったな」


そんなある日のこと。


「エラノ。お前の宇宙戦艦ヒエロニムスにクルーをつけることにした」

「話が早いですねレイティア社長」

「古代遺跡に封印されていた強化兵士だ。お前のところに向かわせている」

「なんと」


しばらくして、小型シャトルがヒエロニムスに接近してきた。

格納庫に収容してやる。

中から降りてきたのは、4人の若い女性だった。


「はじめまして、エラノ艦長。私はインテリア・マードル。遺跡で長い眠りについていましたが、レイティア社長のご指示であなたの艦のクルーを務めることになりました」

「シルビス・バノです」

「セリナ・キサラギでーす」

「えっと…アクシラ・フォリックです」

「エラノ・ベーメです。よろしくお願いします」


俺は4人の希望やスキルを考慮した上で、インテリアを副艦長、シルビスを操舵手、セリナを砲手、アクシラを通信技師として配属することに決めた。

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