第12日 異世界VS日本食 1
改めてネット小説の世界を見回してみますと。
いつのまにか、異世界グルメは(それがメインかサイドメニューかは別にして)異世界ものを書くなら避けて通れない要素になりました。
いつからライトファンタジーに「美味しいごはん」が登場するようになったのでしょうか?
ほんとなら、資料を集めてこってり論じたいテーマではあるのですが、そんなことばっかりしているから連載するのがヘタになるのだと、今回の一日一作777字更新でわかってきたので、今回は記憶を浚えるだけにしたいと思います。
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……リナ・インバースが、川で釣った魚をガウリイに焼いてふるまったあたりでしょうか(うろおぼえ)
(『スレイヤーズ』神坂一 作/あらいずみるい イラスト 富士見ファンタジア文庫 1990年1月刊行 第1回ファンタジア長編小説大賞〈準入選〉受賞作)
『ロードス島戦記』あたりだと、下手に現代地味た食事シーンのようなものがあると雰囲気が壊れそうな世界観でしたし。
アニメはいまだ進化の途中。リアルに描けば美味しくみえる、というわけではないと、作り手の人も視聴者もわかってきたくらい。
『美味しんぼ』『ミスター味っ子』以来、様々なグルメアニメが制作されましたが、直接食欲を刺激するにいたらず、基本は食べている人のリアクションで美味しさを表現するという漫画的な表現の延長。「他にはないのか」と模索と探求が今なお続く分野です。
むしろハイジの「チーズ」とかカリオストロの城の「ミートボールスパゲティ」のような、「実在しない食事で食欲を刺激する」という現在の宮崎アニメへとつづく系譜こそが異端ですね。ほんとにすごい。
苦闘が続くアニメやマンガに比べれば、読者の記憶と経験と想像力を味方にできるノベルはずっと有利。自分ができるかどうかは別にして、素晴らしいお話が沢山あります。
……うん。この話題は、もう少し書きたいなあ。
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