第8日 タイトル

 他に同じ悩みをお持ちの方もおられるかと思いますが、わたしはタイトルを考えるのがとても苦手です。


 たとえば今回KACに参加しているうち、ファンタジー関係のお話の方は同一キャラクターが登場する連作で、さらに昔書いていたお話と設定を同じくする連作集です。


 何の因果か異世界に転移してしまった人々がいた。

 特に理由もなく、召喚されたものでもなく、勇者でも魔王でもない。死んでいないので帰りたいのだが、帰還方法のアテもない。彼らは自分たちの生活を成り立たせ、帰還方法を探すためにささやかでゆるやかなコミュニティを作り、助け合って生きることにした。


 そんな営みが、なんとか軌道に乗って安定してきた頃、次に彼らは「故郷の味」を求めた。

 異世界は何もかもが違っていた。必要なものは何一つなかった。

 しかし、彼らはそれでもあきらめなかった。

 酒もみりんも、みそもしょうゆも、米も存在しないこの世界で。

 おむすびを、ちらしずしを、ぶり大根を求める、長い長い旅が、始まった。


                                    』

という決まり文句をつけているお話です。


 これに昔かなりやっつけな感じで付けたのが


『今日のごはん 異世界変』


でした。


なんだよ。変って。そう思ってそれなり悩んでつけた次のタイトルが


『望郷の異世界レシピ』


 なんというか、その。無難なところに片づけようとして、それ故にいいたいところからはなれたというか。譬えるなら、安全策でピンの側に落とそうとしたら、少し離れたところに落ちて、近いけどピンまでのラインがむっちゃむずい。みたいなタイトルになりました。

(伝われ。このもどかしい気持ち)


 基本王道のストーリーで、異世界で日本食を再現するためにトンデモ食材をトンデモ採集しにいくのですが、どうしたらタイトルから伝わるかが全く分からない。


 ここでつっかえてるから、せっかく立ち上げてくれた自主企画にも参加できてないんだよ! ごめん!(土下座)


 

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