第7日 オグリキャップのぬいぐるみ
書いた……書いたぞ。「歴史的ぬいぐるみ」を!
なに、1990年代じゃ、現代じゃないかって。
いいんだよ! オグリキャップは歴史だから!
◆◇◆
競走馬をご存じない方、興味がない方には無縁の話題ですが、日本の近代競馬には競馬史における転換点とでもいうべき「ブーム」がありました。そのきっかけになったのは、中央競馬に地方競馬の競走馬が挑むという同じ背景をもつ二頭の競走馬でした。
一頭は第一次競馬ブームをけん引した大井競馬場出身のハイセイコー、もう一頭が岐阜笠松競馬場から中央競馬に乗り込んで、グレード・ワン(G1)タイトル4つを含む20戦12勝を果たしたオグリキャップでした。
ただ強かっただけでなく、二度の挫折からの復活やライバルとの激闘と名勝負に彩られた蹄跡はドラマチックで、「そのまんまで少年ジャンプ」「大河ドラマを競馬で作るならオグリ一択」とかいわれるほどです。
そんなオグリキャップですから、ブーム中にいろんなグッズがつくられました。その一つが「オグリ人形」とも呼ばれたぬいぐるみです。十万個売れればヒットと言われるぬいぐるみの世界で、発売一年で一五〇万個売れたというファンシー業界の「怪物」でした。
今みたいにクレーンゲームが隆盛する以前に、です。
これも不思議な縁というべきか、オグリキャップの二代目の馬主さんがファンシーグッズの会社の経営者だったことが、このヒット商品の誕生の切っ掛けでした。1990がウマ年でウマのグッズを検討していたこともあったということもありました。
……やはり持っているウマだったんだなあ。
すぐにラインナップにバンブーメモリー、サッカーボーイ、イナリワンも加わって「オグリ以外もいける!」という流れになり……この競走馬をモデルにしたぬいぐるみは競馬グッズの定番になりました。
ちなみに、うちの本棚にはコントレイルとデアリングタクトがいます。
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