26-1幕間

 梟は見ていた。


 暢気に酒やら料理やらを喰らう魔王と勇者を。


 何も知らない阿呆共が。

 

 しかし、その顔をどう歪ませていくのか。


 唯一の愉しみは、その手段を妄想し、現実的な作戦へと落とし込み、積み上げていくだけだ。


「そうは思わない? アム・ノイジア」


 金髪碧眼の彼女に、返答は無い。


 でも、それで良い。


 僕の傍らには、ウェスト・ハーラの勇者2人が立っている。


 『雷』の魔王は僕を見ようともしないね。


 せめて、僕の姿を見てほしかったんだけどな。


 まだ、そうでもないけれど、これからじっくり観察しよう。


「あと3ヶ月あるんだからね」


 中身まで完璧な『魔王』になるためにね。


ーーーー Norinαらくがき ーーーー

四界統一後編スタート。

文字数少ないので、本日もう一本上げる予定(忘れていなければ)

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