17-5第九試合~決勝戦

ーーーー ルナ・ティアドロップ ーーーー


 足が震えて動かないんです。


 リングに上がることさえ出来ない……いえ、出来なくて良いのに。


「どーしてギリに、どーして蹴り上げて、どぉしてジェイド様、こないなスキル……ブツブツ……」


 四天王のミシェリーさんが親切? にも私を抱えてリングに上げてくれちゃいました。


 そんな私にジェイド君は一言。


「大丈夫、何もしないし、痛くしないし、優しくするから」


 はいダウト!

 全部ウソだよ! ジェイド君!


 男の子が言っちゃダメなトップシリーズだもん!


「そもそも何もしないなら、痛いとか優しくするとか必要ないよね?」


 バレた?

 みたいな顔してニヤニヤしないの!


 ジェイドくん、それ魔王の顔だよ!

 魔王なのは知ってるけど、魔王の顔しちゃダメ!


 まーったくもー、薄々は感じていましたが、ジェイド君は見事なまでの女たらしですね。


 可愛い顔して威厳のある態度からの子供っぽい悪魔の微笑み。


 でもそれは一瞬のことで、気付けばいつもの真面目なジェイド君。


 恐ろしいまでの速い切り替え。

 私じゃなかったら見逃してたね!


 それとも私にだけカワイイ顔を見せてくれたの?

 ふふっ、なら許しちゃおうかな?


 ハッ!?


 ジェイド君の策略にどんどん嵌まっていくのを感じました。


 これはダメですね。

 お姉さんポジションである私がしっかりジェイド君を導かないと。


 なんだかやる気が出てきました。


 みんなジェイド君にボンバーされて吹き飛ばされていますが、ジェイド君に合わせて闘うからダメなんだと思いました。


 だったらどうすれば良いのって?


 簡単です!


 ジェイド君と同じ土俵で闘えば良いのです!


「ムーンエナジーフォース、インストール! ジェイドくん、乙女心を弄ぶなんて、みんなに代わってオシオキだべぇ!」


「だべ?」


 あーん!

 ジェイドくん、ツッコまないで!

 テンション上がり過ぎちゃって変な声出ただけだから!


 んもぅ!

 火魔法使うもん!


「もう、許さないんだからね! フレイムスコール!」

「いや、許すも何も……あ、ちょまっ!?」


 ジェイド君が慌てています。

 良い気味です。


 フレイムスコールは文字通り炎の雨です。

 ジェイド君の爆弾ほどの威力はないですけど、熱いし火傷くらいはします。


 何より……。


「ダメージは大したことないが、爆弾を封じてきたか」


 ジェイド君はもう爆弾を使えません。取り出した瞬間にボンバーです。

 私の魔力はきちんとチャージすれば尽きることはないので、炎の雨が止むことはありません。

 ジェイド君は回復魔法を使い続けています。


 私の攻撃は当然、まだ終わりじゃありません。


「貫け! エレメンタルアローズ!」


 色とりどりの魔法矢が、複数の分身を作り始めたジェイド君を串刺しにします。


 本体は透明な盾で防いでいますね。

 分身は全部消し去りました。


 頭上に雨避けを作っていましたが、それも即座に破壊です。


「……ヤバい。じり貧だ。どーしよ」


 ふふん。ジェイド君は困っています。

 ジェイド君は、準備してからが、おかしい程の強さを発揮すると判断しました。


 だから、何にもさせません。


「ルナってこんなに強ぇのかよ。今まで後ろでピーピー言ってばっかだったのによぉ」

「命懸けではないからであろう……。無限の魔力を持つ勇者だぞ? これくらいのスペックはあって当然である。クックック……今後はみっちり指導できるのである」


 後ろでジャッくんとウサちゃんが何か言っていますが、私にはなーんにも聞こえていません。


 勝ったらジェイド君に匿ってもらお!

 魔王城でお姫様生活……うん、それだ!


「エヘヘ、私が勝ったら、私をジェイドくんのお姫様にしてね!」


 ピシッ。

 と何かにヒビの入る音がいくつか聞こえました。


 あれ? 私、今何て言った?


「る、ルナ……何でもお願いを聞くとは言ったけど、さすがにいきなりそれはちょっと飛躍し過ぎと言うか、嫌じゃないんだよ? でもほら、僕って魔王だし、ルナって勇者だし……まずはお友達から……ね?」


 ああああああうああああああうあああああ!


 そうじゃなくてぇえええええええええ!


 なんで告白みたいなこと言っちゃってるかなぁ!?


 私、バカなの!?


 うん、そうだね!


 私って、ホントバカ!


 モジモジのジェイドくんカワカワだけど、ちょっと代償が大き過ぎると思うな!


 とりあえず私、もう勝つしか無いよね!


「ふふ、ふふふ。なんか、目の前に『七星天の霹靂』って書いてある称号スキルが出てきたから、ふふ、使うね?」


 なんかこれ使ったらとんでもないことになりそうだけど、私がすでにとんでもないことになってるから、関係無いもんね。

 むしろこれを使って今の話が有耶無耶になるくらいになれば……ふふ。


 僕より魔王じゃん、とジェイド君は呟きましたが、無視です無視。


「残念だが、これ以上の暴走はさせん!」


 あ、ジェイド君の魔王スイッチ入りました。


 でも、できること無いよね?


 ん?


 目の前にカチコチに氷漬けにされた爆弾が……。

 炎の雨を通り抜けてる!?


「まずっ!」


 慌てて土魔法を発動させてリングをひっくり返しました。


「ふぅ、危なかった……。はえっ!?」


 爆弾を防いだと思った束の間、キュキュッと音を立てて爆弾が私の後ろに回り込んできます。


「さ、させないもん! こっちだって『七星天の霹靂』起動するもん!」


 私は後ろにもリングで壁を作り、新しい称号スキルを起動させました。


『起動まで30、29、28……』


 あーん! 時間かかるやーつ!


 でも、私の勝利のカウントダウンだもん!


 私は土魔法でリングを片っ端からひっくり返し、ドームのように周囲を囲いました。


 これならあと20秒は大丈夫だもんね!

 酸素が心配だけど、短時間ならきっと問題なし!

 最悪、息を止めれば良いんだもん。


 あれ?

 下から何か振動が……。


 私は光魔法で照らします。


 手のひらサイズの爆弾が、リングに空いた穴からコンニチハって、してました。


「いやあああああぁあああぁあああぁ!」


 私の声は、きっと誰にも届かなかったと思います。


 唯一の救いは、それが今まで投げてきた爆弾じゃなくて、スタングレネードだったこと。

 光と音がメインの爆弾だったので、鼓膜以外は無傷でした。


 気絶していたので、目が覚めた時にはもう何ともなっていなかったのですが。


「いやぁ、ルナのおかげで盛り上がったよ。ありがと」


 最後にニッコリジェイド君です。


 あーもうカワイイなー。


 許しちゃおうかなー。どうしようかなー。


「ちなみに、ジェイドはあなたが言い間違えたことをきちんと理解して『お友達から』って言ったの。あ、私はフーリム・D・カーマチオー。最後の試合に出る者よ。それでもジェイドのこと、許すの?」


 へー。ふーん。


 そっかー。

 ジェイド君って、やっぱり。

 ほーん……。


「魔王城には、好きな時に遊びに来て良いよ。美味しいスイーツたくさんあるし。ギリとラナがかなり頑張ってるから、地球のヤツより美味しいのたくさんあるよ」


 ジェイド君?

 私がスイーツ如きに釣られると思ったの?

 乙女心、ちょっとナメテなーい?


「はい、これ試作品ドーナツね。地球のヤツより美味しくない?」


 はむっ。


「んんんんっまい!? え、ナニコレ!? この天使なフレンチ! まさかいつもこんなの食べてるの!?」


 ジェイド君はコクリと頷いた。


「ジェイド君、許す! 私、魔王城行く! ジェイド君はカワイイなぁ! お姉さん、もっと頑張っちゃうよ! 何なら寝返ろうか?」


 だって、美味しいんだもん!

 女子にスイーツは欠かせないもん!


 私はジェイド君から、魔王城への入場許可証を貰い、四天王ギリとラナさんに話を通しにダッシュしました。


ーーーー ヒデオ・ラッシュ ーーーー


 勇者ルナは、ジェイド様に手を振り、猛烈な勢いで駆けてったぜ。


「ねぇ、ジェイド。薄々は気付いていたのだけど、女たらしって自覚、あるのよね?」

「心外だなぁ。僕はそう思ってないよ。でもミーシャからは、そう言われていたかな」

「それでも『青』なのね。やらしー」

「何のことかよく分からないけれど、自分の心配した方が良いんじゃない? ここまで来たら、最高に盛り上げないと、勝たせても負けさせてもあげないよ?」


 ジェイド様が何言ってんのか、おいらにはサッパリ分からねぇ。


 急にフランクになっちまったのは驚いたが、ジェイド様の放つ圧だけは変わんねぇぜ。


 フーリムのお嬢は負けじとニッタニタの笑顔で返してらぁ。

 お嬢に言われるままに参加しちまったが、おいら、ここでおっ死んじまうかもな。


 だがよ、妻と子供の顔が浮かんじまう。


 あぁ、そうだ。

 おいらには、帰る家がある。

 待ってる家族もいる。


 ここで死んじまう理由はねぇ!


 なによりこれだぁ!


「じゃあ、ジェイド様、おいらとお嬢はこの最新型でイカせてもらうぜぃ」


 おいらとお嬢は背負ったアサルトライフルを前に出し、ジェイド様に確認してもらう。


スペックは、

・口径:7.62mm×39

・全長 :884mm

・バレル長:357mm

・重量:3,000g

・装弾数:30発


 マガジンは2つだぜぃ。

 本当は5つ持ちてぇんだが、ジェイド様の爆弾を確実に回避するためには、装備を軽くしなくちゃならねぇ。


 背中にシールドも背負ってるしな。


「ヒデオ、あなたは訓練通りにやれば良いわ。ジェイド様のおかげで、あなたは四天王と並ぶ強さを手に入れた。ただ、あなたはそれを自覚していないの。良い機会よ。ジェイド様にその成長を見せてあげなさい。私のサポートがあれば絶対勝てるわ。二人で……むふふ、四天王の……いや、それより上の魔王の『右腕』『左腕』を目指すのよ! ヒデオには右腕をあげるわ。私は左腕……いや、左手の薬指で良いから。むふふふ、むふむふ」


 お嬢?


 なんか壊れかけていやせんかね?


 ジェイド様の試合中にも、本人の意思だけじゃなくバックに邪な意志が宿っているとか、子供の戯れ言かと思っていたら汚い大人の意志も混ざっているとか、天然勇者もその内やらかすだとか、おいらにはサッパリなことでお嬢は頭を抱えておられやした。


 どっちにせよ、戦う以外の手段はねぇ。

 おいらはやれるだけのことをやるだけだぜ!


ーーーー フーリム・D・カーマチオー ーーーー


 決戦のリングに、私とヒデオは上がる。


 いつも『青』だったジェイドのオーラは『赤』になる。


 ちょっと寂しいけれど、込み上げてくるのは嬉しいキモチ。


 だってそうでしょ?


 リングに上がれば当然『敵 』だけど、今までずっと『青』でいてくれたのよ?


 どんな時でも、いつだって、ジェイドは私の味方でいてくれた。


 正直、『真詠』がジェイドにちゃんと効力を発揮していないのかなって思ってた。


 でも、それは今否定された。


 ヒデオには冗談で言ったけどね、私のキモチは本当だよ?


 だから、私が勝ったら……。


「私の願いを先に言っておくね。勝ったら、ジェイドより先に、勇者ミーシャ・ヴァーミリオンに戦いを挑むから」

「え゛!? ドーシテ!?」


 ジェイドの呆けた顔を余所に、私はアサルトライフルを構えてトリガーを引く。


 答えは言わないわ。

 それくらいのことが理解できないなら、弾丸が返事で十分よ。


 タタタンと三点射撃を行うけれど、ジェイドはリングを踏み抜くようにして捲り上げて盾にする。


 リングの壁には穴が空いていて、向こう側が見えているわ。


 ジェイドの爆弾すら防ぐリングすら貫通する弾丸。


『ヘッドショットは無しにしてほしいなぁ。本気で死んじゃうんだけど?』


 ジェイドの心の声が訴えてくる。


「回復魔法を使わないなら良いわよ。今お腹に空いた穴、どうする?」


 私は提案した。

 これを飲んでくれれば私達の勝利は確実なんだけど……。


『いや、痛いから無理』


 ジェイドは回復魔法を使ってお腹に空いた穴を塞いだ。

 ちゃっかり左腕の石化も治している。


 まぁ、そうなるよね。


 防御力皆無のジェイドにとって回復魔法は生命線。


 でもどうするのかな?

 攻撃手段は爆弾縛りのまま。


 今もリングをひっくり返しながら、爆弾を作り出しては私とヒデオに撃ち抜かれて爆発している。

 数が多いし、煙が……、やば。


「ヒデオ! 撃ち方止め! 防御姿勢! 私の分もお願い! 風魔法起動!」


 爆煙はリングいっぱいに広がったけど、私は瞬時に風魔法で吹き飛ばす。


「ははーん、ジェイド、やってくれたわね」


 リングはジェイドよって作り替えられていた。


 人が隠れられる程の太い柱がリングのあちこちに等間隔で並べられている。


 キュキュキュっと爆弾が滑る音がした。

 太い柱の陰から爆弾が顔を出す。


「ヒデオ、こっち!」


 ヒデオの襟を掴んで引き込んだ瞬間、爆風が脇をすり抜ける。


「お嬢! あっちだぜぃ!」


 ヒデオに突き飛ばされるけど、当然怒らないわ。


 私のいたところに爆風が走ったんだもの。


 ジェイドの姿が、いくつもの柱が邪魔で見えない。


 ジェイドの顔が見えなきゃ『真詠』は使えない。


「お嬢! 前から来てやすぜぃ!」

「後ろからも!? 挟まれた! どうやって爆弾を転がしてるのよ!」


 思わずジェイドに文句を言っちゃうけれど、そんなこと言ってる場合じゃない。


 急いでリングを、捲り上げて爆風を耐える。


「お嬢! う、うえ!?」

「ふぁーーーーっ!」


 前後はリングを捲り上げたので塞がれており、左右は柱。


 そこに放り投げ込まれる爆弾。


 しかも、まぁまぁな本気爆弾だったみたいで、それなりの大爆発だったわ。


「む? 今のを耐えるか……」


「ヒデオの盾と物質強化魔法が無かったら即死レベルの威力じゃないの!?」


『てへっ。さっきのお返しってことで』


 ジェイドが真っ直ぐ正面にいる。

 これはチャンスね。


「おじょ……ぎゃぁぁーす!」


 後ろにいたヒデオが真後ろと真上からの爆風でやられた!?


 私達の注意をジェイドに向けてその間に爆弾とか……。


「ヒデオ、あなたの死は無駄にしないわ!」

「まだ……生きてやす……ぜ……ぐふっ」


 このリング上で気を失うことと死ぬことは同義だと思うの。


 だって私、守りながら戦うなんてできないもの。


 ほら、早速ジェイドが爆弾をヒデオの横に……あ、火薬が少ないわね。


 キレイな放物線を描いてヒデオが場外に放り出されたわ。


 私はその隙にジェイドとの距離を詰め、タタタンと発砲する。


 ジェイドは柱を縫うように移動して隠れようとするけど、『真詠』でどう動くか最初にしっかり詠めていれば、行き先までちゃんと追跡できる。


 それに……。

 私は1つの柱に向けてマガジンを1つ使い切る勢いで撃つ。


 数発では無理だけど、それを越える弾を撃ち込めば柱に穴が開く。


 私は、歩いて柱の後ろに行った。


「私の、いえ、私達の勝ちね」


 ジェイドは倒れていた。

 赤い水のような血を辺り一面に広げながら。


 でも違和感。


 血って、こんなに広がるもんだっけ?


「僕の方が、一枚上手だったみたいだね」


 上からジェイドの声がして、見ようとした。


 私に見えたのは、大きな通路いっぱいの爆弾だけだった。


 こんな大きな爆弾、ジェイドもタダじゃ済まないんじゃない?


 って思ったけど、爆発しないのね。


 私、ぺしゃんこにされちゃった。


 後からみんなに、逃げれば良かったのに、って言われたけど、無理でしょ?


 あんな大きな爆弾よ?

 爆発したら逃げてもどうにもならないわよ。


 多分、それを見越しての爆弾……。


『最後に大きな爆弾を爆発させて引き分けエンドが盛り上がると思ったけど、フーリム潰されちゃったな……。なんだかんだ、みんな僕を勝たせてくれようとしてたんだね。みんな優しいなぁ』


 じゃなかったわね。

 もう良いわ。


 結果的に、ジェイドの権威が高まったし、私達の評価も上がっただろうから。


 それに、『【宇宙要塞】ダイワクロス』の称号スキル貰えちゃったしね。

 なんか物騒な称号スキルだけど、なんか楽しそう。


 ちなみにヒデオは『【機甲堅士】レッドブルームスター』なんて称号スキルを貰っていたわ。


 ジェイド、奮発し過ぎじゃない?


 なんで称号スキルが付与されるかも知らないんでしょ?


 それどころか、私達に称号スキルが付与されていることも知らないんでしょ?


 表彰式が始まった。


 そこで、ジェイドはおもむろに口を開いた。


「ステータス・フルオープン」


 私達のステータスが全て開示され、ジェイドのステータスも開かれた。


 そして私達は知る。


 大いなる戦いは、今、この瞬間から始まるんだって。


ーーーー Norinαらくがき ーーーー

新称号スキル一覧由来。

【七星天の霹靂】:ナナホシテントウ&青天の霹靂

【宇宙要塞】ダイワクロス:ダイワを漢字にしないでね&時空〇〇マ〇〇○

【機甲堅士】レッドブルームスター:赤の彗星


Q.なぜフーリムも此処にいてAKを扱えるのか?

Norin:真詠が使えて、テンテン元帥と一緒にいる事が多いのですから……ねぇ?


フーリム:私も、やるわ! ひゃっはー! ハッピートリガー!


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