第39話
彼は、
さて、このラングヴァイレが
「百と三十二番は続けて追跡。二百と三番は百と三十二番の補佐。その他近隣で活動している汎用機は状況に応じて加勢、戦闘は不許可。繰り返す、戦闘は不許可」
何せ、
これは、
「追跡は二百と五番に交代。補佐は変わらず二百と三番。居住区を出た時に
『「舌禍」、今話せる?』
「三分なら。「蛍姫」の用件は?」
汎用機たちに指示を飛ばしていたラングヴァイレは、個人用端末に入った通信を開く。画面に映るのは、燃え上がる蛍の紋章。それは
『
「その件で今対処中です」
『私の信者?』
「犬関連ですね」
『手助けは?』
「……五つ程度なら問題ありませんが」
『ふーん……一人くれない?』
「ならそのように。こちらは二頭を飼い主の家まで送り届けなければならないので、引き取りに来てください」
『わかった、大司教に行かせる』
ぷつんと途絶えた映像と音声。ラングヴァイレは頭の中で諸々を計算し、演算し、現場へ向かうことにした。
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