その日僕たちは天使を見る。
404
正義とは"傲慢"
「君たちは誰だい?」
「私タチハ天使ダ。」
「天使?ああ!ようやく神様が直々に僕に会ってくれるのかい?」
「…」
「どうしたんだい?ほら!早く僕を神様に会わせてよ!」
「志波充。貴様ヲ『天界ノ掟』26及ビ49違反者トシテ処罰スル。」
「…。は?僕が、、違反者、、?何を言ってるんだ!僕は神様の力を使って犯罪者たちを裁いたんだ。表彰されてもいいくらいだ。それに対して、何が違反者だ!罰当たりな奴らめ!」
「貴様ガ使ッテイタノハ『神様ノ力』ナドデハナイ。」
「じゃ、じゃあなんだって言う、、」
「『悪魔ノ力』ダ。」
「悪魔ハ古来カラ人ニ力ヲ与エ、ソノ力デ人ノ魂ヲ喰ッテキタ。」
「ソシテ現在、貴様ガソノ器ニ選バレタトイウコトダ。」
「あ、悪魔の力、、?嘘だ、、。そんなはずはない!僕は確かに神様から力をもらったんだ、、、。そしてその力で犯罪者を裁いて、、、。そうだ、、僕は何も間違ってない。悪魔はお前らの方だ!」
「ヤレ。」
充が十字に磔になる。
「んっ、、!なにをするっ!」
「言ッタ筈ダ。処罰スル。ト。」
「ま、待て!確かにお前たちの言う通り、この力が悪魔のものだったとしよう。で、でも!僕は犯罪者を!法の下で裁ききれぬ者を!この手で裁いたんだ!だから、、!」
「黙レ。」
充の口が開かぬように縫われる。
「貴様ガ殺シタノハ犯罪者デモナンデモナイ。タダノ人間ダ。」
「悪魔ハ目的ノ為ナラ何デモヤル。中デモ人間ヲ騙スナンテイウノハ常套手段ダ。」
「ソモソモ大罪人ヲ裁クノハ天使ノ仕事ダ。貴様ラ人間ナドニ任セルワケガナイ。」
「貴様ハ自惚レ、騙サレ、何ノ罪モナイ人間ヲ百人アマリ殺シタ。」
「貴様コソ大罪人デハナイカ。」
「自分ノ罪、トクト理解シテ散ルガヨイ。」
「"罪報天啓" "傲慢"」
充の頭が地面転がる。
その日僕たちは天使を見る。 404 @sumino231
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