第45話 らいかんさんと動き出す『桜』の陰謀(前振り)

「ねぇねぇ教授。ぱんちゃんが、ローレンハルトの小僧の所に行きたいらしいのだけれど、どうなんです?」


わたしは、教授に尋ね……ふぇ?


 ◇


「ぐぎぎぎぎぎッ―――」


『桜』モンキーの子供が4匹教授のアフロにぶら下っています。

あ、右に2匹、左に2匹ですので、バランスはとれていますよ?


体をを揺らす左モンキーズ。

⇐ 教授が左にふらふら。


負けじと揺らす右モンキーズ。

⇒ 教授が右にふらふら。


ムキッ!


両方が激しく揺らし合いを始めましたね。


びよよよよん。


教授が、両手でバランスをとり左右揺れています。

なるほど、やじろべぇですか! 倒れないようにバランスを取っていますね。

賢い! 流石、教授!


アフロの両端が下に伸びて、ツインテール見たいになってますけど(笑)


 ◇


「えっと、教授。貴重な実験?ですか? の途中で申し訳ありませんが、ここの長のぱんちゃんが、国王に会いたいそうですよ?」


バランスを取り目を閉じ集中している教授にわたしは言います。


「へ?いいんじゃない? わし今忙しいからOKって言っておいて!」


―――それを聞いた『桜』パンダのぱんちゃんの口が(虹色竹を食べようと)三日月に吊り上がったのを、わたしは気が付きま……ぱんだ。


「さて。もぐもぐ。 らいかんさん、良ければ『桜』の加護がある戦士に、『桜』の戦士との戦いを始めさせるぱんだ。 王国に行くにしても、まずはそちらの用事を済ませるぱんだ。」


「ですって!スミッツ。」

「はい。分かりました。では、早速命に感謝しながら、狩りをさせて頂きます。」


スミッツは、背に背負っていた大剣を両手で持ち、早速『桜』ウルフと対峙……します;;

わたしは悲しい予感と対峙します;;


今回こそは、回避してやるんだからね!

わたしは、不意打ちアタックを警戒して、スミッツの動きに目を凝らします。


 ◇


―――『桜』ウルフ。

桜が咲いていないときは、その爪、その牙に何故かある神経毒で相手を麻痺させ、動かなくなったところを捕食する、素早い森の狩人。

主にパンダエリアの森に生息しており、雑食。『桜』アニマルも食べるし、人も大好きの怖いやつです。


『桜』が咲くと、毒が緩和され、戦いを真摯に受け止める森の戦士となりますが、その素早さは健在。

ある意味、スミッツの初戦としては、厄介な相手と言っていいのかもしれませんね。



「ががががう!」


『桜』ウルフが右に左に素早くステップを踏みながら、スミッツに攻撃を仕掛けようと、走って来ます。


スミッツは、その直前で、大剣を大きく薙ぎ払い突進を止めます。

なかなか、やるようになったじゃない! あの鼻垂れ小僧が(しみじみ


しかし、この程度の相手に時間を取られているようでは、体力が持ちませんよ?



※ ※ ※


一方その頃。


「ふふふふ。なかなか君もやりますね!」

不敵に笑うフクロウ。


「あぁぁぁ↓いいいい↑」

Oh!谷さんで迎え撃つ兄貴!


「甘いです! この右手の羽ブレードを食らいなさい!」 さんんぽおおおお!

羽を鋭く尖らせ、兄貴を襲うフクロウ。


そこに、何故か飛び込む『桜』猪。


――ばふん!


息を引き取る『桜』猪。


「おぉぉ↑とこ~とぉ↓おぉぉ↑とこ~とぉ↓の~~、た~た~かぁ↑いに~↑ 首を突っ込むんじゃ~~↑ねぇぇぇ↓えええ↑↑↑」


『桜』猪を横に片し、兄貴。


― ✿ ←?


「ふふふふ。なかなか君もやりますね!」

不敵に笑うフクロウ。


「あぁぁぁ↓いいいい↑」

Oh!谷さんで迎え撃つ兄貴————!!!!!!!!




※ ※ ※


らいかんさんの送った刺客によって、足止めを食らう兄貴。

果たして、彼はその刺客の魔の手から逃れ、目的の桜アニマルの討伐を果たすことができるのか!!!


そして、強敵『桜』ウルフと行き成り戦うことになった騎士団長スミッツ!

心頭滅却すれば、それ即ちアフロのやじろべぇ也。何かを悟った教授。

背筋の震えを感じ、痛いのは嫌!とスミッツの動きに注視するらいかんさん。



……そして、神格化した聖騎士アナリー  ( ゚д゚)、ペッ



『桜』クエスト編 陰謀 (もう)クライマックス!!

次回を~~~~。まぁぁ~↓たぁ~ああ↑れぇ~えええ~~よおおおおお↑


―—— べべんッ!

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