第43話 らいかんさんと5秒で読める穴李はぁふ~ん♡

読者の皆様こんにちわ(/・ω・)/がおおおお らいかんです。

今回の重要なところ、どこかの物語に因んで「― ☘」の目印を付けておきましたよ!そこだけ読んでいただければ大丈夫!「5秒」で終わります(/・ω・)/

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私は、正直、何がどうしてこうなったのかを考えていた。

見えざる加護……らいかんさん達は『祝福』と言っている。これのせいなのだろうか。


私はアナリー。王都聖騎士にして、騎士団長スミッツの弟子。

ライカンスロープのらいかんさんと出会いこの物語の(色物)ヒロイン―――。


 ◇


「国立桜アニマル自然公園」手前の町「ブラッサム」に着き、今回のクエストについて説明があった。

先生から説明があったのは、「君は『桜アニマル』に襲われないから、言うことを聞いていれば良いよ。 むしろ勝手に動くな。」だった。


その後、各々の役割を、各々が意見を出し合い、なるべく被害を出さずに最大級の成果を上げるために、建設的な議論がなされていたように思える。


だが、私はその作戦があまり頭に入ってこなかった。それは、なのだが、今回は特に……。 今でも私の頭に木霊して止まないのだ。


「あぁ↓いぃぃぃ↑」のあの響きが―――。不覚にも笑い転げてしまった。

お陰で、理解できた作戦もすべて忘れてしまった。


どうしよう。何もわからないまま、自然公園に足を踏み入れている。

私は一体何をすれば良いというのだ。



物思いに伏せる私に向けて、何やら無数の目線を感じる。

あの忌々しいフクロウのことを思い出す。屈辱だ……見ないでくれ!



「くぅ~~ん。」

「え?」


すりすり……すりすりすりすり。すりすり――。


頭に桜を咲かせた虎が、私に体を擦り付けてくる。

続いて、ライオンが、クマが、足元には、兎が……すりすりすりすり。


「ん………………♡。」


ダメ……桜の咲いた狼が近寄ってきて、私のお尻に顔を。


「や……やめて! らいかんさん。私は♡ 私はぁぁああああ~♡」


「―――ッ」


 ◇


雷管→(ΦωΦ) (……何をしているのでしょうかね?この馬鹿は。きょわい。)


        「おい、残念!それわたしじゃありませんからね? きょわい!」


「ぁっ……♡ ぇ……?」


雷管→(ΦωΦ) 

「あなた……また話聞いていませんでしたね? いいですか? あなたが所有しているのは、桜の加護ではなく、大精霊の祝福なのです。桜アニマルには、聖なる存在。彼らなりのご挨拶ですよ? まずは撫でておやりなさい。」


・なでなでなで。なで。なでなでなで――。


桜虎「くぅ……んんんん。がうがうがががう!」


― ☘

雷管→(ΦωΦ)「あら、絶対の忠誠だそうですよ? 桜の花びら要りますかって。」


 ◇


「な!何だと! まさか、戦わなくて桜アニマルが忠誠を誓うだと?」

「花びらは、好きなだけ貰えそうですね。 お肉や素材が欲しいなら、スミッツあなたが戦って勝ち取りなさい! 流石に、アナリー神に信者を殺させれません。」


「ちょっと、そこのライオン丸! あなた方のボスは何処?」

桜獅子「がうがうがう。」


「へぇ~。あ、そう。」

桜獅子「がう?ががががう。」


「え? ああいいですよ。あなた達にとって、大精霊の祝福エキスは何よりも素晴らしいものですからね。好きなだけ舐めればいいですよ?」

桜獅子「がううううう!がう~~う♪」


「あ。でも、甘噛みまでですからね? マジで噛んだら首刎ねますからね。」

桜獅子「が!がう('◇')ゞ」


「はいー。アナリー様を舐め舐めタイムでございまーす。宜しくお願いしまーす。」

「ふぇ?」


― ☘

「ふぇえええええええええええええ! はあふ~~~ぅん♡」


 ※ ※ ※


私は、正直、何がどうしてこうなったのかを考えていた。

見えざる加護……らいかんさん達は『祝福』と言っている。これのせいなのだろう。


私はアナリー。王都聖騎士にして、騎士団長スミッツの弟子。

ライカンスロープのらいかんさんと出会いこの物語の(色物)ヒロイン―――。


どうして……こんな……ことに……あははは……ひゃん。


雷管→(ΦωΦ)

「だから、打ち合わせの時に言ったじゃないですか。群がってくるかもしれないので、それなりに距離を取り、1匹づつ対応しなさいって。 それも聞いてなかったのですか? このヤロー!」


「すみま……ひゃん。「あぁ~↓い~~↑」しか……ひゃん。覚えていま……ひゃん。」


― ☘

三銃士→|д゚)|д゚)|д゚)……!!!?


 ◇


あれだけくどい位に説明したのに、彼女の記憶に残ったのは、今頃ぶっころーされてる兄貴の決め台詞だけですか……ええ……そうですか。


さて、取り合えず、ボスのところに行きましょうか。 

帰るまでは、舐め舐めの刑に処す! 花びら貰う生贄です!


― ☘

……何がアナリー神やねん( ゚д゚)、ペッ

「はぁぁふ~ん♡」



✿ ✿ ✿

◎ 今回の重要事項 まとめ

― ☘

雷管→(ΦωΦ)「あら、絶対の忠誠だそうですよ? 桜の花びら要りますかって。」

― ☘

「ふぇえええええええええええええ! はあふ~~~ぅん♡」

― ☘

三銃士→|д゚)|д゚)|д゚)……!!!?

― ☘

……何がアナリー神やねん( ゚д゚)、ペッ  「はぁぁふ~ん♡」

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