第42話 らいかんさん額に汗が籠る。

やって来ました入口に。

関所みたいな所に入って、ちーす! 門番もちーす!


らいかんさんは馴染みなので顔パスなのです。凄いでしょ?

「国立桜アニマル自然公園」常連さんですからね♪


 ◇


「王国から使者が先に来て知っていると思うが、かくかくしかじかで、この聖騎士アナリーが大精霊の祝福を賜っている。私達2人も大精霊から『桜』の加護を受けている。 今日から『桜』クエストに参加するからよろしくな。」


「はっ!騎士団長様!!」


本当に、スミッツは偉くなったのですねぇ。あんなに鼻垂れだったのにね……。

わたしは、少しだけしみじみとします。


それでは、早速行きましょうか。

何せ、クレープの奴がまさかのGWに併せて、花とか世界樹とか……このお話をぱくりやがりまして、こっちを蔑ろにしてやがりましたからね!


折角書いたと思ったら「あ~↓い~↑」ですよ?

わたしは嫌いじゃないですけど、「あ~↓い~↑」ですよ?


(*´・ω-)bねの子さんなんてコメントで

「あぁぁぁぁぁ↓いぃぃd(*`・(エ)・´*)b↗️💕⭐」ですよ?


Summer井さんは、「あぁぁぁぁぁ↓いぃぃd(*`・(エ)・´*)b↗️💕⭐」を口に出して、白い目で見られたらしいですよ?


 ✿ ←?


さて、桜アニマルを狩りましょう(白目

「国立桜アニマル自然公園」は、普段は弱肉強食の世界です。


門のある辺りは、当然弱いアニマルがいるので門が作れる訳でして、「あ~い~」三銃士は、この辺での狩りとなります。


加護がある4人ですので、桜が咲く頃のアニマル特有となる「桜酔い」は大丈夫ですが、如何せん弱いので無理なく頑張ってもらうことにします。


「兄貴ととんちんかん。ちょっと良いですか?」

「あ~↓い~↑」 「へい、らいかんのお魔さん。」×3


「お魔さん?」

「いえですねぇ。本当ならおじきか姐さんと言いたいんすけど、あの性別が……。」


「はぁ? 今まで明かしてないことを、何でお前ら如きの会話で明かさないといけないのですか?」


「え? そこ怒るところなんすね。」


「当たり前ですよ! それで1話損するじゃないですか! 馬鹿なのですか?」

「すいやせん」×4


「ところでなんだけど、貴方達は桜猪を、今日と明日で頑張って2匹確保することを目指してください。 そして、危なくなったら直ぐに門に帰ってくださいね。」


「おうおうおう! おぉぉぉれ~↑たぁちにいい――」


「あ、兄貴。それ前回だけでお腹いっぱいだから普通にして貰えます? もう飽きました。 それで、今から早速1匹目に挑戦して貰えますか?」


兄貴が何か言いかけたのを、わたしは兄貴の喉に爪を突き付けて静止します。


「あ…い……。」


 ◇


外は動物の宝庫、自然公園。

一歩門を出れば至る所にお目当てのアニマルが『桜』を咲かせています。


その内の1匹を狙う「あ~い~三銃士」。

ほほう。兄貴はこん棒に盾ですか。――とんちんかんはナイフですね。


「いくぞぉ!おぉお↑……お前たち!」

「はいっす!」


そして、わたしの直観もぴきーんと来ます! ほう。これは……来ますね。



あーーいーーー!!!

とんちんかんが、左右揺さぶりを掛け、兄貴はこん棒を両手で持ち、Oh!谷さんのようなアッパースイングで狙いを定めて打ち込みます!



『――――――ぎゃふん!!!!』



兄貴のスマッシュヒットがその魔物に炸裂します。 

ただ、やはりといいますか……あまり効いていないようです。 


その魔物は、兄貴をギロリッと睨みつけ「フーフー」息を荒げます。



―――久々で何ですが……当然、わたしがなのですけどね……(白目



そして、わたしは初めての体験をして焦ります。

びっくりして「ぎゃふん!」とは、言いましたけれど、痛くも痒くもないフレンドリーファイアーに……。



「ゆ……幽体離脱しない……ですって? こ……こいつら、よ……弱いぞ。 そして、わたしを叩いたことに気が付いてさえないぞ!」


久しぶりに、額に汗が籠ります。今まで、どうやって、今まで桜猪を……。


 ◇


わたしは、アナリーさん達の方を見ます。

スミッツは……そうですね、彼らの実力を知ってたのでしたっけ。

教授は……開いた口が塞がらず、アフロを伸縮させています……。


聖騎士アナリーさんは……


「ひゃひゃあああぁ、可笑しい! 幾ら、らいかんさんが魔物だからって、こん棒でOH!谷さんはないわぁ~。あはははは!」


……腹抱えて笑い転げてますよ(# ゚Д゚)イラッ

お前が一番、作中ででわたしを逝かせているだろ!ぶっころーと戦って鳥脳になったのでしょうかね? これ。


 ◇


「さっすが兄貴っす!ライカンスロープに一撃を食らわすなんて! ね。らいかんさん!」

「どうですか?強いでしょ兄貴は! ね。らいかんさん!」

「らいかんさん、びっくりして黙っちゃいましたよ! ね。らいかんさん!」


雷管(# ゚Д゚)イラッ 「あ”ぁ”ぁ”ぁ”?いいいい?」 コテンッ × 4

どいつもこいつも……。


 ◇


こうして、一抹の不安を覚えったわたし達でしたが、まぁいいかと、自分たちの目指す狩場に向かうのでした。 


― ☘ ←?

今回でらいかんさんも42話……『さよなら……兄貴。』(´・ω・`)ノ|スマホ|

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