第40話 (閲覧注意)アナリさんの辱められた過去:長編

何?……何なのこのフクロウ。

―――このお話に……出てきていいの?


私、アナリーは、この気持ち悪い目をした『フクロウ』を、再び目にするとは思ってもいなかった。


 ◆


―――思い出したくもない記憶。

あの日のらいかんさんは、正に獣だった。


らいかんさんを再び貫いてしまった私が、確かに悪いのではあるのだが、幽体離脱から戻ったらいかんさんが、目を血走らせ、涎を垂らし、女の私を獣のように襲ってきたのだ。


胸を鷲掴みにされ、髪を引っ張られ、そのまま私を腹ばいにする獣―――。


鎧は剥がされ、ズボンを切り落とし、そして下着を膝まで降ろされた……。

その時の私の自制心は、もうボロボロだ。



死にたい。こんな獣に辱めを受けるなんて……。


止めてくれ! 痛い!痛い!初めてなのだ! もう勘弁してくれ!らいかんさん!


私は、何度も何度も泣き叫んだが、獣と化したらいかんさんは、それを振り下ろし続ける。 私は初めての痛みに耐えきれず、その都度泣き叫ぶ。



―――このフクロウは、そんな辱めを受ける私を、ずっと見ていたのだ。



左の眼は、変態のように黄色く視点が定まらず、クルクルと黒目を回し、私の辱めを舐めますように見続けていた。そんなこいつに、何時しか私は、弄ばれたらいかんさん以上に、強い憎しみを抱いたことを覚えている。



―――私は、初めてだったのだ。

それを嘗め回すように見ていたこいつ……こいつだけは!


許さない! フクロウ! いや! 『R.B.ぶ〇ころーさん!』


 ◇


「な……何故お前がここにいるのだ!」


私は、その憎きフクロウに向かって叫ぶ。

瞬間感情が抑えきれていないであろう、憎しみを込めた声で。


「ふっふふふ。何故と言われても、今回の僕の標的があなただからですよ!聖騎士」


左目が気持ち悪い。何故あんなに回っているのだ。そんな目で私を見るな!あの日のように見ないでくれ!



こいつは、私を標的といった。

確かこいつは、暗殺者―――。

ならば、私が聖騎士の名のもとに、ここで、刺し違えてでも葬ってやる!


「しかし……あなた。色々な意味で恥ずかしくはないのですか? あの日の……ぷぷぷぷ。思い出しただけでも凄い光景でしたね。 あの、あなたの泣き叫びよう。気持ちがいいくらい興奮しましたよ。」


フクロウが、気持ちの悪い目を回しながら私を見る。 反吐が出る!


「その言葉……! 記憶と共に死んで償いなさい!このフクロウがぁ!」

私は、レイピアを抜きそう叫ぶ!


「な!な……何を言っているんだ!僕はみ…みみzくdzおおお…!」


明らかに同様しているフクロウだが、私にはどうでもいい。

フクロウが、何やらぶつぶつ言いながら、手に持った汚い本に念を込めている。

あれは!きっと日記よ! そこにあの日のことが……。



そんな嘘かつらは、もういいのよ! それよりあの辱めの記憶を、その日記と共に、私は、今消すの!このカツラフクロウがああ!」


「な……な……何だと~この弱虫があああ! あの時、あんなにもピーピー泣いていた女が、僕を馬鹿にするなあああ! 僕は強いんだぞ! 僕は、あれくらいじゃ泣かないんだぞ……」




―――『お尻ぺんぺん』されたくらじゃ! 



 ◇ 呉P(。´・ω・)てへ♪



言った。言いやがった――。

今あいつは私の忘れたい、思い出したくもない思い出を、口にしたのだ!


「―――死になさい。」


私は、ぶっころーさんに向かって『渾身の突き』を放つ!


「うわわわわあわ!」

驚き、よろめき後ろに下がるフクロウ。 カツラが揺れる



「ちょっと」―1歩。 (カツラが動く

「こっちは武器を構えて」―2歩 (カツラが回る(落ちるか?落ちるか?)

「ないんだぞ! 君には騎士の誇りがないのか!不意打は卑怯だぞ!」(セーフ♪



「騎士の誇り? 変態フクロウに対して持ち合わせる誇りなんて私にはないわ!」


「ならば、後悔するがいい!僕の右手の羽サーベルで返り打ちだっ!」


―――来る!

この一撃は躱せきれないのかもしれない。それだけの魔力が籠っている。

私は、次の一撃に総てを賭けるために、一歩後ろに下がり足に力を貯める。



「「逝け!!!この」フクロウがあ!」お尻ぺんぺ ん子があ!」



――――さんぽおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!



― - - -




 ◇ ◆ ◇


「ふう。おふたり共ご苦労様。相変わらず強烈だったでしょ?」

わたしらいかんさんは、無事大精霊ちゃんに加護を貰った盟友ふたりに労いの言葉をかけます。


「スミッツが、あの馬しかを見た途端に切り倒したのは爽快だったが、まさか、あの村長があんなになっているのは、ショックだった。」


「俺は、大精霊ちゃんが頭を撫でてくれたから、呆け老人のことはどうでも良かったですけどね。…で……デヘヘ。」

スミッツが、なでなでして貰った頭を自分でなでなでしながら鼻の下を伸ばす。


「気持ち悪いですね……。ってあれは?」


わたしは、何かを見つけてしまいました……。完全に忘れていましたね。



 ※ ※ ※


殺「僕は一体何をしていたんだ!! 何!お前はあの時の『お尻ぺんぺ ん子!』」

穴「い……いい加減、その話は止めなさい!」


殺「行き成り不意打ちとは卑怯だぞ! 騎士の誇りはないのか!」

よろよろよろ、1歩、2歩、3歩。


梟「僕は一体何をしていたんだ!! 何!お前はあの時の『お尻ぺんぺ ん子!』」

・「い……いい加減、その話は止めなさい!」


◇ ◆ 以下同文 ◆ ◇



毬藻「えぇ……と。 らいかんさん、これは?」

雷管「え……ええ。 残念と鳥頭のうましか対決ですね。」

炭2「……クエスト大丈夫なん? それにしても、あのフクロウ……きもい。」


雷管「ちょっとわたし、止めてきます。えい。」

・ 「きゃあ コテッ」


雷管「逝け(ドガッ)カツラ(ドガガガガ)このフクロウ(ドガドガグサッ!)」

かつら 「ぐは!ぐわ!ふぎゃああ!……ッ コテッ」


ポイッ!Σ(・ω・ノ)ノ!パンパンパン


「皆さん!茶番は終わりです。5月になりますけど、桜クエストに行きますよ!」

(ドヤッ!


つづく!


― ✿

呉P「パソコン壊れた(?)お陰で、桜散っちゃいましたね!(言い訳)お陰で、もう5月になっちゃいますよ!(言い訳)それでは、次回桜クエストでお会いしましょう(脳内花吹雪)」


お後が宜しい様で。 それでは皆様、よいゴールデンウィークを!

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