第34話 らいかんさんと桃源の誓い!

 わたしは、ふたりにアナリーさんの祝福について簡単に説明します。


 桜の加護って、実は、大精霊ちゃんが厳選した……うーん、これは濁して伝えなないとですね。

 皆さんにはこっそりお教えしますけど。


 毎年の加護を誰に与えるのか。

 エルフの村で、大精霊ちゃんが半裸でノリノリになって、回転する台に向けて矢を逝って決めているなんて、わたしは言えやしませんよ……。

 しかも、適当に、組合から提出のあった名簿から名前書いて、、、射られたファーストネームとファミリーネームの組み合わせで決めていますからねぇ。


 たーわーし♪たーわーし♪たーわーし♪ のノリですよ?居た堪れない(白目


 毎年、あの呆け老人に冒険者ギルドが名簿を送っているのですが、完全に人件費の無駄遣いなんですよね……まぁ儲かっているのはわたしなのでいいですけど。


 ただ、流石に今回の様に「ヘタレ」が当たると責任を感じてしまいます。


 

 因みに、お代は冒険者になる前は、配達料で銀貨1枚、人馬鹿手当で金貨1枚。

 今後は、わたし冒険者になれたので、配達はクエスト扱い、人馬鹿鳥頭の相手金貨1枚、呆け老人の相手銀貨1枚ってとこですかね。毎度あり!



 話が愚痴と自慢になりましたけど、要は、桜の加護は大精霊ちゃんの祝福の下位互換です。アナリーさんが飽きられない限り大精霊ちゃんの加護はある訳でして、今年の桜クエストを受ける資格があるはずです。


 ◇


「うーむ。アナリーは強いからな。ただ……病気が心配なのだ。」

 アナリーさん:「え?私病気?」


「そうだなぁ。そこが一番の……うーむ。」

 アナリーさん:「え?え?」


「下手しなくとも命に係わりますからね(わたしの)。」

 アナリー:「命……ふぇ。」


「ここはどうでしょうか、おふたりに加護を付けて貰えるように大精霊ちゃんに頼みに行き、アナリーさんの介護をしながら桜クエストを進めてみては。」

 穴李:「介護……。」


「そんなことが出来るのか?」

 穴:「介護されながらクエスト……。」


「はい。多分大丈夫です。世界樹まで逝けばですけれど。」

 あ:「うう……。」


「らいかんさん。世界樹に連れて逝ってくれるのですか?でも、俺なんかがエルフの村に逝っても大丈夫です?」

 あ「ふぇ……逝っても。」


「そういう処は変わらず鼻垂れですね。ゆりぞう神もR.B殺し屋のコメントで言っていたでしょう?『逝けばわかるさ、うましかやろー!』ですよ。」

 あ「逝けばわかる……ふぇ…ふぇ…ふぇえええええ。」


「確かにな。それが可能なら王国としては、願ったり叶ったりだ。国王には私から報告をしておこう。準備やら根回しやらで3日欲しい。」

 ぁ「ぐすん……。」


「3日ですね、助かります。わたしも一度村に戻って、マリダお婆ちゃんにお土産を渡したいですからね。ギルドにも顔出したいですし。」


「あぁそれと、安心して下さい。次回はちゃんと兵士たちに、らいかんさんを襲わないように伝えておきますから。」


「流石ねスミッツ!出来る子になったじゃないですか!」

 ・「私……死んじゃうんかな……ひぐっ。うえええええん。」



『では!3日後ここで!』

―――昔の仲間と拳を重ねて、日時指定で誓いを立てる!



いいですねぇ!かっこいいですね!『真面目な物語』みたいじゃないですか!


 ※ ※ ※

 

 さて、帰りましょうか。

 話数はかなり予定より遅れましたけど、日にち的には予定通りです!

 確か、村のご神木はあそこでしたね。

 ギルドが近いので先に納品しておきましょうか。


 わたしは冒険者のライカンスロープらいかんさん!

 クエストの報告をして、目指せランクアップ!!!!(ドヤッ!


 え?最後まで? 放置でいいのかって?

 嫌ですよお父さん! 何もいません!何もありませんでした!

 苦情はコメントまで(キリッ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る