第19話 らいかんさん不思議な扉を見つける。

村長夫妻が目を輝かせています。

きらきらきらきらして大白森猿の何か様を本尊の眼差しで見ています。

にでも見えているのでしょうかね?


「大白森猿のと縁がある者が村を訪れるので丁重に扱いなさい。さすれば「あれ」が沸くでしょう。沸いたら私も呼びなさいよね!」


最後が気になるけれども、大精霊ちゃんが言ったのは「あれ」ですよね。

「丁重に扱いなさい」ですか。何をするのでしょうかね。


「村長さん。「あれ」の為には、アナリーさんを丁重に扱うのですよね。ほら…エルフさん達ってそっちの方が独特じゃない。どうなされるのです?らいかんさんこれ以上(執筆の)スケジュールが押すのが怖いのですが。」


また、とんでもない話に巻き込まれると、そろそろ、アナリーさんの師匠だか恩師だか上司が死ぬんじゃないかしら?知らんけど。

話数は進んでいるけれど、日にちは経ってないからいいのかしら?知らんけど。


「そりゃ~らいかんさん。この方を奉り、神として崇めるのですじゃ。『一生』。宝樹の王冠とか、透明な神秘のマントをこれから拵えこしらえますじゃ。」


さらっと一生って言いましたね…。

宝樹?神秘?そんなの作るの50年かかるじゃない!時間感覚がエルフじゃないですか。まじでボケたのかしら?このじじい。


「えーと…。おじいちゃんご飯はさっき食べたでしょ?」

「おお。そうじゃったそうじゃった。」



(´・ω・`)あ。うん…。



やはり、お前もあれか…。



コホン。ここは、わたしが『賢い〇ロイン』ってところ見せつけなければ。


え?応募するのかって?ヒロインなのかって?

確かにわたしは賢いですけど、そこで受賞したら女性確定しちゃうじゃないですか?

応募するわけないでしょ?

それにちゃんと『〇ロイン』って濁してあるじゃないですか!


〇に何が入るのかは、あなた次第です。

「お父さんが打って変わってしまう」ものを想像してしまったあなた。

ちょっと疲れていますね。お気を付けください。


 ◇


わたしは、村長さんに提案します。

「おじいちゃん。大精霊ちゃんのお告げは今日のお告げよ。それしたら間に合わないでしょ「あれ」に!」


「な!なんですとおお!らいかんさん。わしは…ど…どうすればオロオロ。」


「おじいちゃん。アナリーさんがここに来たのには理由があるのよ。それを叶えてあげたら?」


「お…おお。おお。それがええそれがええ。」


何か、お話しをしていたら一気に老けましたね。このじじ…村長。

次しゃべらすと絶対ボケる流れですね。


「わかりましたじゃ!アナリーさん、ワシの嫁になら…「おじいちゃん。アナリーさんはリファイン草が欲しいの!直ぐに用意しないと明日になっちゃいますよー!!」


被せてやりました。

ほら、くそつまらないボケ言いそうだったでしょ?ボケてるだけに。


しかし、どうでしょうか?

ここで村長にリファイン草を出させてしまえば、あれとかで無駄引っ張った話数を幾分か回収できます!

やっぱり賢いですねわたし。もう女性でいいから登録しようかしら?


「リファイン草?あんなんでええんか?」

「うん。あんなんでええよー。」

「ほれ。」

「はいはいありがとうねおじーちゃん。」


う・ん・完・璧!!


「アナリーさん村長がリファイン草をくれたので、これで依頼達成ですよ。」


「え…と。さっぱりわからないわ。」

「そうね…。子芝居でしたけど、本当にリファイン草ゲットだぜ!ですよ。」


「え?え?えぇ…よ…よかった。これで師匠が…。ふぇええん。」

「うんうん。良かったですねアナリーさん。」


ぴかっ!


「ふええええええん」


ぴかぴか!


来た…来ましたよ!!

「師匠~ふええええええええええん。」


ぴかぴ~ぴかああああああああん!どーん!


目の前に謎の扉が現れました。


き…き…き…

「きたあああ!『ゆりぞーんドア!!(cv.のぶよ)』」


わたしも、村長夫妻も、ルリちゃんも、紹介も何もされていないルリちゃんの妹ルラちゃんも。その不思議な扉を見て、両手を挙げて叫びます。


さあ。行きますよ!「あれ」の湧き出るあの場所へ!

わたしたちは、その扉を開け希望に満ちた目でその中へ進むのでした。


※ ※ ※ ※


次回予告を書いたときは…普通にこの話であれがあれのつもりだったのですよ;;?

でも、『ゆりぞーんドア』って思いついちゃって。

結局話伸びちゃってますね。らいかん反省。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る