『あのバスに、二人がけの席は無いよ』


寂しそうな君の手を引いて僕はバスに乗り込んだ。



離れ離れの席に座って、窓から同じ景色を見る。


空が綺麗だと言えない距離で、綺麗な空を君も見ている。



同じバス停で降りる。


そこで初めて君と目が合う。


どちらからともなく笑う。



僕は君とそんな幸せな旅をしたい。

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