第9話 へんてこなりんごさん2
へんてこなりんごさん
へんてこなりんごさんのハイキング。
お山をお散歩楽しいな。
てくてくてくてく。
たっくさん歩いて歩いて、もうすぐ頂上かな?
その時、へんてこなりんごさんはあれ?と思いました。
「何だか焦げた匂いがする」
お空を見上げるとモクモク煙が上がっています。
するとへんてこなりんごさんに走ってくる人がいます。
「火事だ! 逃げろー!」
まぁ大変!
山火事が起こったらみんな逃げないと!
でも、へんてこなりんごさんは頭にストローをさして、火に向かって走りました。
りんごジュースをブシャー!
あっちもブシャー!
こっちもブシャー!
みるみるうちに火が消えてしまいました。
「ありがとう! へんてこなりんごさん!」
「どういたしまして。でも、まだやることが残ってるよ」
へんてこなりんごさんはそう言うと、焼けた大地に向かってププププププププッと種をいっぱい飛ばしました。
そして、もう一度りんごジュースをブシャー!
すると、にょきにょきぐんぐんずずんずん。
なんということでしょう!
コゲコゲの大地だった場所にりんごの木がたっくさん!
「へんてこなりんごさんってすごいね!」
「ふふふふふっ。じゃあこれを食べてみて」
へんてこなりんごさんは木に成ったりんごをもぎ取って、はいっと渡しました。
シャクシャクモグモグゴックン。
「おいしーい!」
おしまい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます