第5話 へんてこなペンギンさん
ここはとっても寒いところ。
地面は氷でツルツルしています。
そこをペンギンさんたちが集まっていました。
「あーお腹空いたなぁ」
「じゃあお魚食べに行こうよ」
「それはいいね」
「そうしようそうしよう」
そういうとペンギンさんたちはヨチヨチ歩いて次々に海へ飛び込んでいきます。
チャッポン、チャポン、チャチャチャチャチャポン。
みーんな海の中。
ビューン、ビュビュビューン。
ペンギンさんは海の中を飛んでるみたい。とーってもはやーい。
お魚パクッ、うまうまうまい。
でも、ペンギンさんを見つけたサメさんがやってきました。
「ペンギンさん見つけたぞ! 食べちゃおう!」
「にげろにげろー!」
さぁたいへん。
ペンギンさんたちは慌てて逃げ出します。
ビュンビュンビュビューン。
みんなみんなあっちこっちに泳ぎます。
「美味しそうなペンギンさん見つけた!」
美味しそうに丸々太ったペンギンさんはへんてこなペンギンさん。
急いで逃げますが、サメさんはへんてこなペンギンさんと同じくらいとーっても早いのです。
「きゃー! 食べられるー!」
へんてこなペンギンさんは急いで急いで海からポーンと飛び出しました。
けれどもここは海の真ん中。
地面はありません。
「しめしめ、落ちてきたらパクッと丸飲みしてやろう」
サメさんはそう思ってお口を開けて待っていましたが、あれっ?
全然落ちてきません。
どうしてでしょう。
「あー助かった助かった」
へんてこなペンギンさんはお空を飛んでいました。
スイスイスイスイ泳いでるみたい。
食べられなくて良かったね。
おしまい。
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