第10話お客様は神様です

雨野月子

「お客様は神様です♪♪」


なにやら演歌を歌いはじめましたね。

「お客様は神様です」

この意味は三波春夫さんが観客のことを神様と思い、神聖な気持ちで歌を歌うということです。歌手のほうの心構えの話です。決して客が言う言葉ではありません。

自分のことを神様なんて言う人にろくなものはいません。


雨野月子

「ただお客として神様になる方法が一つあるわ。それはとても簡単なことよ」


月子の言う通り、店員さんや従業員のかたに神様とおもってもらう方法があります。

それは「ありがとう」というだけです。

例えばスーパーのレジで会計をすませたら「ありがとう」と言ってみましょう。

ご飯屋さんなかでも食べ終わって会計のときに「ごちそうさま」と言ってみましょう。

たったこれだけで好感度はあがります。いずれ神様のステージにあがることができるしょう。

お金を払っているのだからそんなことを言う必要がないという人は、神様どころか人間にすらなれていません。

ただの人のかたちをした生き物です。

大人でもないです。ただの歳をとっただけの生き物です。


雨野月子

「一言つけ足すだけで神様への道が開けるならこんなにコスパのいいことわないわね」


月子の言う通り、言うだけは無料なので神様目指してみるのもいいかなと思います。

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