第9話 憧れの生活

 雨野月子

「ほら家賃もう何ヵ月分たまってると思うのよ。依頼受けてくれないならここでていってもらうからね」


 町の中華屋さんの二階に居候する私立探偵がその店の娘に家賃の催促をうけるシーンです。

 昔からこのようなシチュエーションに憧れをもっています。


 雨野月子

「一昔まえのドラマによくあったシチュエーションだよね」


 今ではすっかりみかけなくなったパターンです。主人公である私立探偵はしぶしぶ家賃を払うために依頼をうけるのです。

 主人公の私立探偵はなにかしらにこだわりのあるキャラクターがいいですね。コーヒーに角砂糖を六個いれるとか音楽はレコードでしか聞かない、たばこはしんせいを吸うなどなど。

 いわゆるキャラ立ちというものですね。

 くせのあるキャラクターのほうが人間は想像力がかきたてられるようです。

 主人公が居候する先は自営店のほうがいいですね。これが海外ドラマだとダウンタウンの古いアパートとかトレーラーハウスとかですね。

 そして依頼人はとびっきりの美人でどこか暗い影がみえかくれします。下心から依頼をうける私立探偵ですが、その依頼の背後には巨悪がひそんでいた。

 無事に事件を解決した私立探偵ですが、依頼人は最愛の人と再会をはたしどこか違う町に旅立ちます。

 ジャンルは違いますがおとこはつらいよの寅さんがこのパターンですよね。

 寅さんのストーリーラインを換骨奪胎をすれば王道のストーリーができそうですね。


 雨野月子

「骨を換えて胎盤を奪うなんて怖いわ」


 ストーリーの作り方で有名作品を別ジャンルに作り替える方法だということです。寅さんを探偵にしてマドンナを美人の依頼人にするみたいな感じですね。さしずめさくらは居候先の娘といったところでしょうか。

この手法で追放ざまあをやってみたですね。

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