第4話名前を言ってはいけないあの人

雨野月子

「それでピーがピーして最後にピーなのよ」


いやいや言っている意味がわからないよ。


雨野月子

「コンプライアンスに配慮するとピーばかりになるのよ」


昨今放送禁止用語や差別につながる言葉というのが増えているようですね。

なんでも八百屋さんや魚屋さんも差別につながるからやめるべきとか。

普通に考えてつながるとは思えませんけどね。職業差別につながるとかなんとか。


雨野月子

「考えすぎなのよ」


もはや連想ゲームの領域にたっしている気がしますね。ごく一部のうるさいクレーマーのために表現のはばが狭まっている気がしますね。

ジュブナイルポルノいわゆるラノベのエッチ版の小説では女子高生という単語が使えないようです。

未成年をエッチなシチュエーションに登場させてはいけないからのようです。

苦肉の策として女子校生という言葉にするそうです。

エッチな漫画でも一本線のセーラー服の女子高生は出してはいけないのだそうです。

リアルになりすぎるためだとか。

あくまでも漫画の中にでてくるキャラクターはセーラー服みたいな服を着ている18歳以上ということらしいです。


雨野月子

「もはやなにがなにやら」


世の中にはフィクションに影響を受けて犯罪に走る人がいるから表現は規制すべきと本気で考えている人がいるようです。

普通に考えればそんなことないんですけどね。

1万歩ぐらいゆずっても犯罪をおかした人が悪いんですよ。

創作物に影響されたからって犯罪者ではなく表現物を攻撃するのは本末転倒もいいところです。

テレビでもいわゆるお色気番組はほぼなくなりましたね。あたりさわりのない番組ばかりでおもしろくありません。

テレビはそう遠くない将来エンタメの主役の座をネット配信なんかに奪われるでしょう。いや、もうすでに奪われていますね。


雨野月子

「そこでヴォルデモート!!」


あっこれは言ってもいいみたいですね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る