第3話スパダリって何?

雨野月子

「は~私もスパダリが欲しいわ」


ため息まじりになんなんだ。

スバダリって何?

あれか、コーヒーをうまくいれてくれる人のことか。


雨野月子

「それはバリスタ。スパダリはスーパーダーリンのこと。私もハイスペック彼氏が欲しいわイケメンで資産が100兆円ぐらいもってるのがいいわ」


戯れ言はほうっておきましょう。

ここ最近というか少しまえからWeb小説のなかでスパダリものっていうのが一つのジャンルとして確立しているようです。

平凡なヒロインが超ハイスペックな男性に溺愛されるというものです。

異世界ものも恋愛ものが席巻しているようです。

少しまえまでは異世界転生がブームでしたが現在はどうやら異世界恋愛のスパダリもののようです。


でもこれって男性向けもありますよね。コミュ障のオタクな主人公がハイスペックヒロインにベタ惚れされるという。


雨野月子

「現実ではありえないことを物語で体験したいのよね」


たしかにハーレムものなんて現実でやったらヤバイ奴ですけどフィクションならOKですよね。だって実在しないのですから。

フィクションの物語を読んで現実では満たせない欲求を満たすのが小説の役割の一つではないでしょうか。

栗本薫先生だったと思いますが(記憶違いならごめんなさい)、ストーリーを恋愛ものにすると女性読者が増えて冒険ものにすると男性読者が増えるといっていたと思います。

今や某小説サイトも異世界恋愛ものが一大ブームとなっていて、それを読む読者層も女性が増えているようです。


スパダリものってどうストーリーを展開させたらいいのかな。

追放ざまあの逆を行けばいいのかもしれませんね。婚約破棄されて追放されたヒロインが別の国のハイスペック王子に溺愛される。

追放した国の王子は逆に破滅の道をたどるとか。


雨野月子

「なんかそんなのもうありそうよね」


でも大丈夫。王道ってのはそれだけ需要があるということです。人間ってのは王道でベタなものを読みたいものなんですよ。

シャーロック・ホームズが何度も何度も映像化されるのはきっとそうでしょう。


雨野月子

「バリスタのスパダリなんかどう?」


なんか語呂がいいな。


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