KACでは恒例の(多分。去年より前は知らないので)与えられたお題を推進力として進められる連作短編のひとつ。
魚偏の漢字にだけはやたら詳しい主人公(語り手?)魚水海里が、その特技を活かしてBARに訪れる悩める美女(とは書いてなかったですね、そういえば。でも美女でなければいかん!)の問題を解決する——というのが大まかなアウトライン。
しがない会社員、しかもコミュ障気味の海里が問題に首を突っ込むことになるのは、海里と対照的なコミュ達人のバーテンダー塩見がいるからこそ。
このふたりの掛け合いも作品の醍醐味のひとつ。
まだ途中のシリーズですが去年のKACで展開された『会社員乙女ゲーマー』(こんな略し方で怒られないか?)を面白くきっちり終わらせてくれた作者様のこと、今回もきっちりやり遂げてくれるものと思っています。
がんばれ!