世の中、刀の擬人化とか艦隊の擬人化とかいろんな擬人化がありますけど、本の擬人化という発想がとても面白いです!しかも最後のオチにクスッと笑ってしまいました。私には書けない心温まる楽しい作品でした。
いやもう、秘密を覗いちゃったよみたいな、秘密の夜の空間が楽しくてたまらないです。ニヤニヤして読みましました。
誰もいなくなった深夜の書店。人間たちの知らない時間に、本の主人公たちは物語を抜け出していた。平積みされた人気作は鼻高々に。新刊でもあまり人気がなければ端っこに。と、書店とは、あまりにも格差社会なのだ。そんな中、あるコンビが神妙に話をしている。本の運命は、買って読むわたしたちにかかっているのです。明日にでも書店に行きたくなる、そんなお話。