一時的救済

グズっている赤ちゃんが電車内にいた。お母さんは抱っこして泣き止ませようとしているけれど、赤ちゃんの涙は止まらない。僕は赤ちゃんに背を向けて変顔を作り、振り返った。赤ちゃんではなく、中学生がいた。中学生はひとしきり腹を抱えて笑い、小さな声で呟いた。

 

「……今日は自殺いいや」

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