再度のMRI、きっつい!

 新居に引っ越したのは12月半ばで、次のMRI検査が1月半ばだった。なのでほぼ一か月開いていた。

 当初の予定では、この引っ越しと同時に入籍する予定だった。それを先に延ばしたのは、県をまたいで病院通いが続いている状況で、名前が変わるのがややこしいのと、保険証がすぐ手元に来ないと困るから、という理由だった。


 後になって考えると、むしろこの時期に入れた方が楽だったな、という気もする。

 なにしろこの一か月の間に、お腹はますます膨れてパンパンに張っていたのだ。

 最初に気が付いた9月頃には、まだお腹を押さえるとへこむくらいの余裕があったのが、この頃には押すのも怖いくらいだった。


 そんな状態で受けるMRI検査は、実はけっこう怖かったし、かなりしんどいものだった。


 MRI検査では、体の幅ギリギリくらいの台に仰向けに寝て、お腹を大きな板のようなもので挟んで、機械の中に通されてじっと待つ。

 と言うと、とりわけ問題は無さそうに見えるのだが、お腹が膨れている影響はこの時にはっきり分かった。


 まず、体の幅いっぱいに近い台に、しかも仰向けに寝るというのが苦しかった。

 その頃は無意識に横向きで寝るようになっていた。仰向けに寝る時は腰が痛いし、お腹の膨れを回避するように体を曲げる癖がついていたらしい。

 しかし台にはそんなに幅がないし、きちんと背中を伸ばして撮影しなければならないので、仰向けになったところで看護師さんに姿勢を直された。これがとにかく痛い。


 その状態で板のようなものをお腹に乗せられて、バンドでがっちり固定されるのだ。

 最初にぎゅっと締められた時は、息が出来なくなった。慌てて「苦しいです」と言うと少し緩めてもらえたが、無理にお腹を上に向けた状態で、更に上から締められているので、深く息を吸えない。

 看護師さんには、「40分くらいかかるので寝ててくださいね」と言われたが、とても寝られる状態ではなかった。

 カツサンドのカツってこんな気分なんだろうか、と思いながらひたすら待った。


 しかもこのMRI検査、機械の音がものすごいのだ。

「ビーッビーッ!ガーッガーッ!ガチョンガチョンガチョンガチョンガチョン!」

 と、知らない人が聞いたら本当に体を輪切りにしてるんじゃないかと勘違いしそうなくらいの音がする。

 大きな物音が苦手な私には、問題ない音だと経験上知っていなかったら、ちょっとした恐怖だったと思う。


 そんな感じで、40分と聞いたのが1時間超かかって検査は終わった。



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