名のない君へ捧ぐ

あと12日

君はどうにもやっぱりamazarashiが好きらしいです。

かけても歌っても「ポコポコ」では済まないくらいご機嫌になります。

amazarashiを毎日聴いていたのは、まだ君がお腹にいない頃だと思うのですが。

今日はとてもいいお天気なようで、カーテン越しの日光がまぶしいです。

この明るさは、君に届いているのでしょうか。

おとーにゃんの顔はわかっても、日光はわからないかもしれないな、と思ってしまいます。

今日も昨日もその前も、君は夜のほうが活動的です。

来週には君と一緒に入院する実感がありません。

「全身麻酔だし、寝てたらすべて終わってるよ」と言われるのですが、まあその通りというか、だからこそ実感がないのかもしれません。

でも、感慨深くもあります。

再来週には3時間おきに授乳の時間がやってきて、そのあとには何時間おきかわからない授乳の時間と泣いてぐずる時間がやってくるわけで、もう生まれるのかあと、とても感慨深いです。

不安は、あまりありません。

そこは実感が伴ってから湧いてくるものなのかもしれません。

不安になるには直近の具体的な問題も多く、漠然とした事柄を怖がる余裕がないのかもしれません。

今日はとても嬉しいことがあって、私の小説をピックアップしてくださるという方が現れました。

いつも一緒に喜んでくれる君は、今日はぐっすりおねんねしていてとても静かです。

よく考えると他サイトの別ペンネームなので、君の目には触れませんね。

一生触れないでください。

サスペンスや昼ドラ的なドロドロには触れないように気をつけています。

ミステリー小説も読むのをやめました。

君の情操教育上よろしくなさそうなものはできる限り避けています。

君も触れないで済んでほしいです。

今日の君はとてもお寝坊さんで、なんと夕方3時すぎにやっと起きました。

おとーにゃんの呼びかけにも寝相っぽくもぞもぞするだけで、おとーにゃんは少し悲しんでいました。

でも寝相は寝相でかわいいみたいで、ニコニコしながらやっぱり君を呼んでいました。

君は起きませんでしたが（笑）

遅めのお昼ごはんを食べると、ごはんを蹴るために君は目を覚ましました。

お腹は大きくなりましたが、腹筋で引っ込めることもできます。

ただそれをすると、君はせまいと暴れます。

という話をおとーにゃんにすると、大笑いしていました。

まあお腹の中はせまいんだろうなと。

はじめは平均やや下だった君の体重は、平均的・中央値やや上になりました。

体重を考えると、早めの出産になってよかったのかもしれません。

と書くとボコボコした君は、なにか言いたいことがあるのでしょうか。

さて、今週は来客や外出がとてもある1週間です。

今週を乗り越えたらおとーにゃんに会えます。

がんばりましょう。

じゃあ、また明日。

君と会えるまで、たぶん、あと12日。