名のない君へ捧ぐ

あと13日

首を寝違えた今日、今までの記憶が薄ぼんやりとしています。

お彼岸のご供養をしたことは覚えています。

はじめからみんなミスの連続で、笑い転げる読経になりました。

お膳のお下がりのカキフライが君の栄養になっていることを願います。

私の体重は、もう増やさなくていいから。

とても平均的な増加になったから。

昨日も今日も腰痛に悩まされ、今日は足が動かずに転倒しました。

おふとんの上で良かったです。

日に日に大きくなる君を実感しています。

「妊娠は病気じゃない」

と言われることが増えてきました。

妊娠は病気じゃなくても、君のおかーにゃんはもともと元気な病人なので、

君を産んだら「（帝王切開の）傷の増えた元気な病人に戻るだけだろう」と話しています。

病人をやめる日を心待ちにして、君の生まれる日を心待ちにして、どうにも待つことが多いです。

君は今日もぐるりんぐりんとお得意のキックを披露してくれています。

君のかかと、大人の肋骨に対抗できる固さなんでしょうか。

そういえばおとーにゃんの沐浴練習は延期になり、私の入院中にひとりで行ってもらうことになりました。

いっぱい練習してきてもらいましょう。

君をお風呂に入れるには、どうにも私は軟弱なようです。

君がいるからバランスを崩すのか、高さが合わないのか、その辺りはよくわかりません。

ただこけずに溺れさせない人にやってもらえる方が安全だと思っています。

初めての出産、の前に、初めての育児の実感が湧いてきました。

まだシュミレーションですが。

残念ながら今日はおとーにゃんと私の睡眠時間が合わず、なかなか君を会わせてあげられませんでした。

お腹の抗議が激しいです。

あとおとーにゃんも、ビデオではない電話越しに君のニックネームを叫んでいます。

相思相愛、微笑ましいです。

ちなみに昨日の夜は、あんまりにも（推定50回以上）おとーにゃんが君のニックネームを呼ぶので

「私は？」とすねたところ、

私を呼んだおとーにゃんに君は

「自分もおるし！」と君はお腹の連打でアピールしていました。

取り合いになりそうな予感がしています。

でもおとーにゃんの隣は譲りません。

君は私たちの腕の中か、お膝の上に生まれておいで。

じゃあ、また明日。

君と会えるまで、たぶん、あと13日。