名のない君へ捧ぐ

あと18日

いろんなことが決まった今日、君は朝からとてもとてもお元気で、朝には私を蹴り起こし、お昼にはまたかかとをつかめるようになっていました。

今日のエコーでも、君はお顔を胎盤の裏に張り付けて隠していました。

さすがは平安貴族、横顔美人でした。

「横顔で限界」と言われました。

一瞬見えたおめめは大きくて、とてもかわいかったです。

やっぱり顔はおとーにゃん似なのかな。

お顔を胎盤にくっつけながら、どうしてかかとは裏から前へ突き出るように出てくるのか、不思議でなりません。

さては君、まだまだぐるぐる回っていますね？

そうだよ、みたいなナイスタイミングでポコポコするから、思わず笑ってしまいます。

威力は、昔の比じゃなくなったね。

力強くなりました。

足の長さが測り直しになって、よくよくみればやっぱりとても長かったです。

これは、どっち似なんでしょう。

おとーにゃんも私も、平均よりは少し背が高くて、どちらも足は長いと言われます。

そういえば私がお腹の中にいたときに言われたのは

「この赤ちゃん、めっちゃ足長いねー」

だったらしいです。

おとーにゃんは知りません。

また君のおばーにゃんになる人――私から見てお義母さんにあたる人――に聞いてみましょう。

コロナ対策もあり、君がおばーにゃんに会えるのはまだ先になりそうです。

おとーにゃんも、退院するまでは生まれた直後の一回だけと。

おかーにゃんは全身麻酔で、翌日から君に会える、ということで、渋々、本当に渋々、君の初抱っこをおとーにゃんに譲ります。

基本君を抱っこするのはおとーにゃんだろうし、もうはじめから甘えておいで。

私は、ミルクとかおむつ替えとか着替えとか、日中専門になるんだろうなあ。

あと夜泣き担当。

君はどれだけ泣くのかも含めて、君の泣き声を聞けるのを楽しみにしています。

看護師さんには「そのうち嫌と言うほど聞く」と言われたのですが、やっぱり君の初泣きを聞けない寂しさはあります。

全身麻酔だから君も寝ている可能性があるのだけれど、できれば君は起きて生まれて泣いてほしいな。

泣いてほしい理由は、これから書く機会があるかなと思っています。

たくさん泣いて、たくさん笑って、大きくなってほしいです。

じゃあ、また明日。

君と会えるまで、あと18日。