あと22日
天気予報は雨だけど、空は青く澄んでいました。
けれど右半身にはどうにも痺れや痙攣が強く出て、これから雨が降るのかな、と思いました。
そんな今日は、今日も今日とて病院でした。
産科ではなく脳神経内科で、前のかかりつけ医で、私の持病のための通院で、だから君の出産に向けた準備ではあるけれど、君のエコーはありません。
君のエコーの見られない病院は嫌いです。
近所の耳鼻科だとか内科だとかは楽しそうなご老人(しかも同じ人)が毎日来て混み合いますが、何が楽しくて病院に来るのか、どうにも私は理解できません。
発病してから数年の半分以上を入院で過ごしてきたからでしょう。
主治医も看護師さんも数年来の付き合いになる良い人ですが、やっぱり病院は好きになれません。
昔はここで働こうとしていたんだな、と思うと苦笑いしてしまいます。
君のおかーにゃんは元々、医学を学んでいた人です。
自分が患者になるなんて思いもしていませんでした。
とても浅はかです。
病気は誰にでも起こるのにね。
でも君には元気でいてほしいなあと思います。
できれば、健康に。
でも健康なんてものは砂上の楼閣よりもすぐに崩れ去ると身をもって知っているので、あまり高望みはしていません。
健康でなくとも、元気でいてくれればいいなと思っています。
そんな願いすらいらないくらい、今日の君もお元気です。
おへその裏を蹴られて、思わず呻きました。
腕と足をうーんと伸ばされて、お腹の形が変わりました。
触ると、なんと君のかかとをキャッチしてしまいました。
ETもしました。
指先で触れるというか、君の拳を私が握る形で。
ちっちゃいおててとかかとでした。
そして君は今日、寝返りしました。
最近は「もう君はそんな大きさじゃないからやめよう?」と張り裂けそうになるお腹をさすりながら声をかけて踏みとどまってもらっていたのに、病院帰りで車椅子に乗っているタイミングで君はごろんと体の向きを変えました。
「やりよった……」と思いましたが、そしてお腹は痛かったですが、狭いと動き足りないのでしょうか。
逆子になったようではないのが幸いです、と言っても、帝王切開だからあまり関係はないのだけれど。
元気いっぱいさを笑えばいいのか、頭を下にしたままにできてえらいねと褒めればいいのか、よくわかりません。
ただ君が元気に走り回って、私が呆れながら苦笑いして、おとーにゃんが走って君をつかまえる様子が、もう目に浮かぶようです。
今日は保険関係のいろんな話やら難病の償還手続きやらで頭の中がとても忙しい日です。
ちょうど「カクヨム」の企画で2日か3日に1作、テーマに沿って新作を上げていますが、今日は頭がパンクしそうなのでやめておきます。
でも今のお題が「筋肉」なだけに、筋肉フェチなおかーにゃんは絶対やらなきゃ(笑)と思っています。
君は明日一緒に考えてくれるのかな?
それとも明日はおとーにゃんと一緒がいいのかな。
ちょっと迷います。
君は小説もおとーにゃんも喜んでくれるから。
じゃあ、また明日。
君と会えるまで、あと22日。
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