あと24日
24といえば8の倍数だな、と思いました。
でも1週間は7日なので、特別な意味はないんだな、とも思いました。
今日の君は夜多めに寝かせてくれ……いや、2時半に叩き起こしてくれましたね。
5時に寝直すと、アラームをつらく感じました。
君の泣き声なら飛び起きるのでしょうか?
今朝はビデオ通話中に君があんまりにも暴れるから何事かと思えば、おとーにゃんがマスクを忘れていました。
顔が全部見えて、テンション上がったのかな。
どちらにも似て、夜行性で朝に弱い君が夜レベルではしゃぐのには驚きましたが、おかげで忘れ物に気づけて助かりました。
ありがとう。
今日は保健師さんとおむつ替えや着替えの練習をしました。
語りたいことはたくさんあるのだけど、それより話したいことができたから省略しちゃいます。
ただ君を迎える準備を頑張っているよ、とだけ。
明日の日記に書くかもしれないね。
さて、突然ですが「花は咲く」という曲があります。
東日本大震災の復興の歌として有名になったものです。
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
私は何を残しただろう
ちょうど私が発病して、全身不随になって、難病と宣告されて入院していたときに、面会時間の終了を告げる曲として採用されていました。
「私は何を残しただろう」
体の麻痺でトイレにすら一人で行けなくなって、点滴を受け続けて、血液を何回も入れ替えて、それでも良くならないどころか副作用で昏睡状態に陥った大学3年。
卒業も怪しく、復学も難しく、ペンを持つこともできない私は、この歌詞に打ちのめされていました。
「私は何も残せない」
土日には必ずお見舞いに来てくれた、当時同じく大学3年生のおとーにゃんも、この曲が流れると帰らなければいけません。
つらすぎて別れようかとも話していた時代です。
優しいこの曲の旋律と歌詞に、何度絶望したか。
そんな曲を、偶然今日聴きました。
君は嬉しそうにお腹を蹴りました。
「いつか生まれる君に」
この歌詞は、初めて知りました。
もうすぐ生まれる君に花が咲いてくれるなら、とても嬉しく思いました。
5、6年前に私を絶望へ叩き落とした曲が、今は救いに聞こえます。
しばらくは漫才の代わりにこの曲で寝てみようかな。
そうしたら、君は嬉しがって起きるのかな。
つらいことは山ほどあって、今日も今日とて悩みは尽きないのだけれど、良いことだってもちろんあって、そんな今日の「つらい曲が願いの曲に変わった話」を、君に捧げたいと思います。
良い曲だから、君も生まれたらたくさん聴いてほしいな。
じゃあ、また明日。
君と会えるまで、あと24日。
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