名のない君へ捧ぐ

あと26日

今日の君はたいへん早起きで、午前2時23分に起床、ついでに私も起こしてくれました。

二度寝、いや三度寝してくれたおかげで5時から6時にも眠らせてくれたのは、君の優しさでしょうか。

それとも気まぐれでしょうか。

どちらでもかわいいからOKです。

おとーにゃんに連絡する時間を告げるアラームの前に起こしてくれる君は、パンクチュアルな性格かもしれませんね。

私の父方の家は、とても厳格でした。

待ち合わせには30分前集合が当たり前、祖父母にいたっては1時間や2時間前に到着しているタイプです。

私自身は15分前行動、最低でも5分前行動をしていましたが、付き添いなしで出歩けなくなってからもう5、6年、時間前行動の感覚は失われつつあります。

あ、でも、病院には30分前に着くようにしています。

君はよく知っているね。

君のおとーにゃんは……昔は全然時間を守りませんでしたが、私が病気になって短気になってよく泣きわめくようになってからは時間厳守してくれるようになりました。

社会人生活もそろそろ1年。

遅刻はまずしない人です。

今の私たちになら、どっちに似ても君は時間を守るのかな。

厳格でなくてもいいけれど、できるだけ時間を守ってくれると嬉しいです。

人生は有限だから、遅刻して怒られたり不快にさせたりする時間があるならもっと有意義な、君のしたいことに当ててほしいと思います。

今日は朝から小説の改訂に新作執筆に連載の続きにと、私にとってはそれなりに忙しい日で、日記を書くのも夜になってしまいましたが、君はどうなのでしょうか。

今これを書き始めた頃になってむにゅーんと動き出した君は、今日はスロースタートなのか、もう明日の活動に移っているのか。

薬で眠い可能性もありそうだね。

おへその裏側を君が蹴るからおへそが浮き上がってみえる、という写真をおとーにゃんに送ったところ、全然わからないと言われました。

比較のためにと昨日からずっと「蹴っていない」比較できる写真を撮るタイミングを探していますが、君はずっとおへそを蹴り続けていて、シャッターチャンスがありません。

へその緒の周りはあまり傷つけちゃだめだよ、と言っても、やっぱりみょんみょん動くひもで遊ぶのは楽しいのでしょうか。

そういえば昨日、君に何と声をかけるか少し悩んだのでSNSでも尋ねてみました。

何も言えないことに罪悪感があるかもしれないけれど、言葉をかけたいと思うことに意味があるんじゃないか。

そんなアドバイスをいただきました。

頼りたいときに頼らせてくれる人がいることを、私は幸せに思います。

君にもそんな幸せが引き継がれてほしいなと、心の底から願います。

じゃあ、また明日。

君と会えるまで、あと26日。