金曜日
午前中にリハビリ、退院後の注意と、家で続けて行うプログラムの説明があった。
正座と、膝を内側に入れる動作は絶対にしないこと。と,再三注意を受けた。
負荷をかけては自宅では難しいため、なるべく外を歩くことなどの指導があった。
昼から、事務の方が尋ねてきた。「日曜日退院ですね。請求書を持ってきました。入院が2カ月にまたがっているため2枚になっています。合計金額を書いておきましたので、日曜日の退院前に1階の受付でお支払いをお願いします」と言って請求書を渡した。私は書類に目を通したのだが、合計金額があまりにも少ない。
私「あの、この請求金額少なくありませんか?」
事務員「高額医療の申請がなされていましたので、最初からその限度額で計算してあります。ですから、高額医療の返金の申請をする必要はありませんよ」
私「そうなんですね、娘がそう言ってました。申請しなくていいのは助かります」
事務員「本来なら、60万ぐらい一度に払わなくてはいけないからですね」
私「それくらいかかりますよね。ありがとうございました」と私が言うと事務員は病室を出て行った。
娘が入院した頃に申請して提出したって言ってたっけ。やれやれ助かった。すぐに動けるわけではないから、返金の申請をしなくていいのは助かる。
私は金額をメールで娘に送った。
後は、お礼に渡す花毬をどれにするか。明日には渡さないといけないし、家に持って行くのと分けないとね。明日もう一個出来るとは思うけど。
私はテレビの下に置いていた花毬を分け始めた。リハビリ室には持っても壊れにくいもの。センターには奇麗なもの。そして、私が気に入っているものは自宅に持ち帰ることにした。
後、一日か。明後日には退院。自主練は杖無し歩行を重点に行う。
家の中では杖は使いたくない。と言って転ぶと脱臼の恐れがある。古い日本家屋だから段差も多い。しばらくは用心しないと。2階に上がれるようになるのも時間がかかりそう。焦らずに、じっくりと取り組まないと。逆戻りなんかしたら、無理して退院する意味がなくなる。
色々考えながら、歩行練習をした。
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