自分でするリハビリ
佐々野さんに色々許可をもらったので、歩行器で一人で歩く練習をするようになった。石山さんが「歩行器の端をもつときついし、寄りかかれば楽。なるべく橋を持って姿勢よく歩くようにしてね」と言われたので、橋を持って歩くようにしたが、最初はきつかった。
回数をこなすうちに足に力がついてきたのか楽になってきて、端を持った状態でかなり歩けるようになってきた。
そこで、わたしは手すりを持っただけで歩く練習をすることにした。
廊下には手すりがつけられていたので、最初は短いもので、手すりを握ったままで往復。だんだん長くして、一番長い手すりを往復できるようになると、回数を増やした。無理はできないので疲れると歩行器にでソファーに行って休んだ。
歩行器で給水機に行ってお茶を汲んだりした。部屋では伝い歩きや壁に沿って歩く。
「今でも松葉杖を使えばかなり歩けるのにな~~~」と思い佐々野さんに聞いてみたが、それは却下された。「最終目標は杖だけで外を歩けるようになること、そうしないと自由に外を歩けないから、時間はかかっても、焦らない事」と佐々野さんは言った。佐々野さんが言うのだから、そこまでできるようになるのだろうとは思った。
退院して家に帰れば自分で家事をやり、買い物に出かけたり、父のところに様子を見に行かないといけなくなる。そういわれてばもっともと思うしかなかった。
ベッドの上で教えられた運動もやった。腹筋は全然上がらなかったのが少し上がるようになってきたし、うつぶせになるのも楽になった。抜糸したからか右腰の痛みも無くなってきたので、筋肉を関節が柔らかくなあるようにストレッチをした。
関節リュウマチの時の痛みを取るためにやっていたことが役に立った。
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