第3話

 モノクルの少女がヘッドホンの少女に連れられてやってきたのは隣町のファミリーレストラン。ヘッドホンの少女の年齢は不明ではあるが外見だけで判断するなら自分と大差無い、とモノクルの少女は思ったが正確な確認をスマートモノクルに求めるのは怖かった。何故ならヘッドホンの少女はAIスマートレンズに精通している様子だったからだ。

<それって○○○○社の一世代前のスマートモノクルだよね。確か型番は○○○○-○○○○の奴。>

 川中でモノクルレンズを手で塞いだヘッドホンの少女はそう言った。未だに住民の多くが現金支払いという旧時代の風習から脱却出来ていないこの山形県で、一目見ただけでこちらのモノクルがただのモノクルではない事を見抜くには情報弱者を卒業し、なおかつインターネット上の無数の情報によって引き起こされるフィルターバブルとエコーチェンバーを突破する必要がある。それが出来なかったのが自分なのかな、とモノクルの少女は内心で自嘲したかったが嘲る程の精神的余裕は無かった。

 そしてヘッドホンの少女の自信に満ち溢れた注文の仕方を見てモノクルの少女は絶望する。自分はインターネットの情報を得ながらスマートデバイスに囲まれる生活こそが現代人の生活であると誤認した。そしてこの田舎の中の田舎の旧時代の生活を非人間的生活であると見下していた。ヘッドホンの少女にそんな傲慢な様子は一切見られず笑顔でメニューを選び笑顔で店員と会話し、その上世間話や相手を褒める事までしている。

 何だこれ。何で自分はここに居るんだ。

 完全に場違いである、と自分の中の自分が断言して自分を口撃してくる。そいつを捨てたかったからスマートレンズである今のモノクルを手に入れて自分の中の自分を消していたのにヘッドホンの少女と出会ってからそいつが心の中で蘇った。

 でもモノクルは使えない。チャットボット抜きで人間の言葉で話す。それがヘッドホンの少女が出した条件だ。一目でモノクルをスマートレンズだと見抜く相手に少しでもAIの起動を悟らせたら今度こそ怒られる。

 何か言わなきゃ何か言わなきゃ何か言わなきゃ何か言わなきゃ何か言わなきゃ何か言わなきゃ何か言わなきゃ。

 そんな事はわかりきっているのに答えは全く出ない。何故なら自分には何も残ってないから。考える事を放棄し、ヒトグマと戦い続けるという一番楽な道に逃げたから。それ以外なんてとっくの昔に無くなってる。

 対して――。

<で、ファミレスって初めてきたけどここカード使えるの?>

[可能です。クレジットカードならばVISA、JCB、Master、いずれの種類でもお使いになられます。]

<流石私の相棒。お前が居なかったら私何も出来ないよ。>

 ヘッドホンの少女は自分のAIと軽快に会話している。しかも他の会話を聞くかぎりどうやら自分のAIに固有の名前を付けているらしい。人間とAIの仲が非常に好調な実例。これこそが次の時代の人間のあるべき姿。人工知能と共に歩んでいく未来。

 なのに自分はどうだ、とモノクルの少女は絶望する。最初の起動時の説明を殆どスキップして名前を付けなかった。設定でいじった部分と言えば喋り方を敬語から無機質な物へと変更しただけ。ダークモードへの自動切り替えすら設定しなかったから川でスマートレンズを手で覆われた時は何もできなくなった。

 逃避の先としてのAIと相棒としてのAI。同じ技術を用いているはずなのに両者の間にある谷よりも深い不可視の深淵は、スマートレンズが機能停止中であるはずにも関わらずにモノクルの少女の視界の中に顕在化した。

<それでさー、君。>

 開いたメニューの中に視線を落としながらヘッドホンの少女が訊いてくる。てっきり追加の料理を選んでいるものだとばかり思っていたモノクルの少女は不意を突かれて、びくっと身体が反射した。

 訊かれるのか、謝った理由を。

 だがヘッドホンの少女の質問は予想とは違った。

<なんで、あの、ヒトグマだっけ。あいつらと戦ってんのさ。>

 モノクルの少女は、口から中途半端な言葉が反射的に漏れ出してしまいそうになるのを手で抑えながら、大きく息を吸い込んだ。返答しろ返答しろ返答しろ自分の言葉で。

 吸い込んだ息の全てが吐き出された後、モノクルの少女、の発声装置はこう告げた。

<人間を襲う怪物だから。>

 その第一声に驚いたのか、ヘッドホンの少女は声の発生源であるモノクルの少女のマフラーに視線を注いだ。

 まずい。怒られる。チャットボットは無し、と言われたが人間の言葉、というのも指定された条件の一つだ。合成音声での発声は違反とみなされる可能性が――。

<君も同じか。>

 その言葉の意味を咀嚼する。『君「も」同じか。』

 そこで、ようやく、モノクルの少女は、ヘッドホンの少女の声が自分同様肉声ではない事に気付いた。

<まー、君も訳ありみたいだし、仲良くやろうよ。ね。>

 ヘッドホンの少女の言葉が先程とは変わってモノクルの少女の耳にはぎこちない合成音声に聞こえた。今この瞬間からか。いやさっきからか。それとも最初からか。私の認知が変わったのか。いつから合成音声だった。声だけか。他に見落としていた事は。

 チャットボットに質問しようとアイジェスチャーをする直前で視線が止まる。駄目だ。チャットボットは禁止。怒られる。冷静になれ。声は大丈夫。こちらの声の震えは合成音声の変換では拾われない。冷静になって相手の質問に返答すれば怒りは買わずに済むはずだ。

<それよりも訊かなきゃいけない事なんだけどさ。>

 ヘッドホンの少女の声にモノクルの少女は唾を飲む。一体何を質問するつもりだ。こちらの戦闘経歴か。それとも家庭環境か。見せる情報と伏せる情報を頭の中で選ばなければ。

 だがヘッドホンの少女の質問はモノクルの少女の予想を大きく外れた。

<そもそもヒトグマって何?>

 そんな事はこっちが訊きたい。そう叫びたくなる気持ちをモノクルの少女は抑えた。


「質問だ。これはどういう状況だ。」 

 カチューシャの少女は自分の姉であるリボンの少女、と思わしき人物を無感情に見つめた。

 記憶間違いでなければリボンの少女に見える人物は熊を思わせる怪物から現在の少女の姿へと変じた。

 そして最も重要な点は。

「お前は誰だ。」

 姉であるリボンの少女の死体は姉と思わしき人物の足元に横たわっており、遠目に見ても喉や心臓等の急所が大型の肉食獣によって食われて欠損した物と判別できる。

 そして、特徴的なリボンは誕生日なので家族らしい事しなければいけないという義務感からカチューシャの少女がリボンの少女に送った物だ。個人識別の為にピンクのリボンに赤い油性マジックで色を不格好に塗りまくったのだ。二つは無いはずだが、死体の頭部にあるリボンと今目の前にいる姉と思わしき人物の頭部にあるリボンは同一の物に見える。

 一番ありえる可能性というのは怪物が姉を殺して姉に擬態した事だが、そんな事はどうでもいい。

 姉に擬態した怪物と思わしきリボンの少女は返答した。

「誰かは重要なのか。」

 正しい返答だ、とカチューシャの少女は思った。

 スワンプマンという思考実験がある。ある沼で一人の人間が死ぬ。その沼で落雷が発生し、死亡した人間と全く同じ思考と外見を有する人間そっくりな生物が沼から発生する。その生物が死んだ人間の家族の元に戻ったとして、一体誰が気にするというのか。

 つまりはそういう話だ。

「帰るぞ。今日の夕飯はハンバーグだったな。」

 姉に擬態した怪物と思わしきリボンの少女は記憶の同一性を披露し、その瞬間カチューシャの少女にとっての新しい姉になった。

 意味が無い、とカチューシャの少女は思った。世の中の何もかもが意味が無い。自分でさえも。


 隠さずに言おう。限界だ。

 そう言いたかったが言えなかったのがモノクルの少女である。内心でのみ限界を吐露したモノクルの少女はやむを得ず久しぶりにメモ帳を取り出し、そこに自分が持っているヒトグマについての情報を書き記した。最初からこうすればよかった、と後悔しながら。ついでに通信番号を交換させられた。

 チャットボットに頼りっきりの生活を送っていたという事と、小学校一年を事実上中退したという前代未聞の学歴により字がとても汚く、それでも怒られないように必死になって書いた結果、どうにか伝わった。

<なるほどなるほど。ヒトグマは人間を食べて食べた人間に擬態するけど君みたいに人間からヒトグマになった奴も居る。で、ヒトグマには独自の生体反応があるからスマートグラスの拡張設定をいじれば人間と区別が可能だが人間に擬態している間は生体反応は人間のそれと変わらない、と。>

 どうにか伝わるとは思ったが本当にどうにか程度しか伝わっていないっぽい、と思いながらモノクルの少女は、怖くなった。正確に理解しているならばわざわざ声に出す必要は無いはず。いや、自分はちゃんと相手の話を理解していますよというただの確認の可能性が――。

<で、合ってるかな?>

 モノクルの少女の言葉が喉からだけでなく心の中からも消し飛んだ。

 遠回しに『お前の字が汚すぎるから内容確認しなきゃいけないんだが。』と言われている気がして死にたくなった。

 やめときゃよかった筆談なんて。

 自分の言葉での会話が不可能だったというついさっきまでの悪条件すら忘れる程の巨大な後悔がモノクルの少女の心を支配した。

 顔を伏せて黙っていると、ヘッドホンの少女が言った。

<ありがとう。為になったよ。会計は済ませておくから後はご自由に。>

 役立たずだと思われた。

 その懸念がモノクルの少女の顔を跳ね上げさせた。そこには、ヘッドホンの少女の顔があった。

<殺さなくてよかった。>

 その言葉の後、ヘッドホンの少女は顔を引いて会計の方へと立ち去った。

 今、何を言われた。殺さなくて良かった、と言ったのか。

 ヘッドホンの少女の発言の意味を理解した時、モノクルの少女の発声装置は呟いた。

<なんだあいつ。>

 心拍数は平常値に戻っていた。


 カチューシャの少女は新しい姉と一緒に歩いていた。空は快晴。未だ肌寒いが、まあ問題無い。姉との仲は大して良くなかったが、まあ問題無い。

 何もかも問題無い。極論を言えば人間が存在しようが存在しまいが宇宙には問題無い。何から何までが問題であると定義付けているのは所詮人間の脳であり、物質だけを見るならば人間がその場に現れる前も後も変わらない。人間が問題視するからそれは問題となる。

 だからカチューシャの少女にとって新しい姉は姉である。ただし人食い熊の本性を剥き出しにして背後から食い殺されるかも知れないが、まあ問題無い。所詮人間の一生なんて早く死ぬか遅く死ぬかの差でしかない。

 とは言え完全に何もかも投げ出して死ぬまでじっとしているつもりはない。具体的には自分の思考を誰かに伝えて同意を得たい、という人間としての当たり前の欲求はカチューシャの少女にもあった。

 新しい姉が古い姉の模造品だとするならばいつも通りこちらの発言に何も考えずに相槌打って肯定する程度だろう。

 やはり独自の思考を有する本物の人間との対話こそが意味がある。

 要するにおしゃべりがしたいのだこのカチューシャを付けた幼稚園児は。

 なのでカチューシャの少女はファミリーレストランから出てきた見覚えのあるそいつを見つけた時、思わず声をかけた。

「久しぶりだな。」

 その言葉にフードをかぶっているそいつは驚いたらしく、びくっと身体が反射し、ゆっくりとこちらを振り向いた。

 フードの中には右目にモノクルをかけた見知った幼い顔があった。

「不思議そうな顔だな。私は大体体格とか歩幅とかから個人を特定できる。君だと確信して声をかけさせてもらった。」

 カチューシャの少女のその声を聞いてモノクルの少女の瞳孔が変化した。カチューシャの少女が見抜いた変化はそれだけではない。口は閉じているがわずかに聞こえる音から口内の歯が震えて接触している事がわかった。

 恐怖。

 半年位姿を見ないと思ったら随分と小心者になったな。いや、元からか。まあ問題無い。

 早速カチューシャの少女は自説を展開した。

「君に回答してもらいたい問題がある。人間とそっくりの怪物が存在したとして、その怪物は人間を食べて、食べた人間そっくりに擬態する。記憶も人格も元の人間を引き継ぐ。そしてその怪物が人間と入れ替わった事を周囲の人間は気付かない。この場合一体誰が損をするというのか。回答して欲しい。」

 モノクルの少女は顔をそらし、そして小さく呟いた、かと思ったが発声源はマフラーの中だった。

<食われた元の人間だ。>

 合成音声。半年の間に声を失ったか。いや、元々か。まあ問題無い。

 カチューシャの少女は返答する。

「だが問題無い。その人間の記憶を怪物は引き継いでいるからな。死んだ人間は死ぬ瞬間に苦しむだろうが、死ぬ人間以外は痛みを感じない。人間一人が死んだ分は怪物が死んだ人間に完全に擬態する事によって補完される。」

 さて、どう返答する。一般的な道徳論を続けるか、それとも全体主義に迎合するか。

 しかしモノクルの少女の返答はカチューシャの少女の返答を下回った。

<補完されない。補完されてはならない。>

 論理性が無い、とカチューシャの少女は断定した。トートロジーに近い返答だ。この女はこんなに馬鹿だったか。確か私より一歳年上のはずだが。

 人間が死ぬ。それは悪い事。それだけでは論理性が無い。何故人間が死ぬと悪いのか、という事を理屈を並べて説明してこそ本物の人間である。

 合成音声の事も考えると恐らくはこの半年間に大怪我でもして心身共に衰弱したのだろう。久しぶりに議論に花を咲かせる事が出来ると思えばこれか。

 カチューシャの少女はモノクルの少女との問答を諦め、背を向けた。しかしその直後聞き慣れない声を彼女は耳にした。

<見ーつけた。>

 わずかに声紋に不自然さがある。合成音声。モノクルの少女のマフラーからではない。上方。

「散れ!」

 反射的に叫んで飛び退くカチューシャの少女。その直後、カチューシャの少女、リボンの少女、モノクルの少女の三人が立っていた中央の地点に上方から一人の少女が着地した。その少女は頭部にヘッドホンを装着していた。

 ヘッドホンの少女は膝を折った着地状態からゆっくりと立ち上がり、リボンの少女を睨みつけた。

<死んでもらうよヒトグマ。>

 そう宣言したヘッドホンの少女の身体は膨張し、剛毛に覆われ、熊を思わせる怪物の姿へと変貌した。

 そしてヘッドホンの少女の怪物の弯刀にも見える左腕がリボンの少女の喉元に迫るが、それを怪物の手が弾き飛ばした。怪物の手は、リボンの少女の右手だった。その右手から肩へとのぼるように肉体の膨張と剛毛が発生し、次にそれは全身に伝搬した。

 熊を思わせる二体の怪物。

 カチューシャの少女は先程まで人間の姿をしていたヘッドホンの少女の発言の中の単語を思い返す。

 ヒトグマ。

 どうやらこの怪物達の種族名らしい。しかしそうなるとヒトグマとヒトグマの仲間割れ、という事なのか。それともヘッドホンの少女はヒトグマと似て異なる種族なのか。

 まあ問題無い。

 二体の怪物は互いに爪を叩きつけ合いながらどこかへと走り去った。

 それを見てカチューシャの少女は思った。困った、何もする事が無い、と。

 なのでモノクルの少女に話しかけた。

「一つ忠告しておく。見逃せば良い問題を見逃さずに大問題に発展させる愚行は賢いとはいえない。」

 それはカチューシャの少女にとってとても正しい意見だった。

 犯罪者が普通に生活してその犯罪者がその後も犯罪を起こさないのであれば追い詰めて抵抗を誘発する必要は無い。

 もし犯罪者が追い詰められて再び犯罪に走るのであれば事前に始末するのは妥当だ。

 怪物が自分の姉になったとしても、そいつがもたらす被害が自分の知り合い等でなければどうでも良い。

 誰にだってわかる単純な理屈だ。だが、モノクルの少女の発声装置は、絞り出すかのように合成音声を吐き出した。

<そんな事>

「ないかな。では訊くが君にお姉さんが居たとしてそのお姉さんが怪物になったとする。その怪物が自分の手に負えない程強いが何もしなければ姉だとして振る舞う。この条件下における最適解は姉として振る舞っている怪物を殺す事だと君は本当に思うのか。」

 モノクルの少女はしばらく黙った後、返答した。

<他に家族が居なければ殺す。>

 条件を付けてきた。これは議論の余地がありそうだが。

<終わったよ。>

 その合成音声を聞いてカチューシャの少女とモノクルの少女は視線を向けた。そこには人間の姿に戻ったヘッドホンの少女と、彼女の右手が掴んでいるリボンの少女のヒトグマの生首があった。

 随分とあっけなく死んだものだ、とカチューシャの少女は無感情のまま心中で呟いた。

 姉に擬態した怪物が姉として周囲に認識されたまま姉の死体が発見されたらどうなるのかを観察したかったのだが、まあ問題無い。

 自分が今するべき事はたった一つの質問だけだ。

「そいつを殺した事で君が得た物は。」

<私は確実な正しさを得た。>

 報酬を得た訳でも怪物に人々が襲われない安全性を確保した訳でもない。正しさ。

 ヘッドホンの少女の精神性が気になったが、カチューシャの少女は自制した。姉に擬態した怪物相手に勝てる気がしなかったのにそれを殺した相手の逆鱗に触れる訳にはいかない。そんな事より帰宅した後姉の事を両親にどう言い訳すべきか、という思考を切り替えた。

 そういう訳なのでカチューシャの少女はモノクルの少女に告げた。

「私はもう帰る。よく考える事だな。矛盾を抱えたまま生きていくのは非効率だ。」

 カチューシャの少女はモノクルの少女にそう告げて背を向けて歩きだした。

<私ももう帰る。疲れた。>

 ヘッドホンの少女はまるで遊び疲れたかのような気の軽さでそう述べた後、路面を蹴り上げて何処かへ飛び跳ねて消えた。

 後には、一人だけ答えを出す事が出来なかったモノクルの少女だけが残された。

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