第27話、女神の祝福
ごほんっと、女神様がわざとらしく
「さて、新藤ヤマト。貴方は私の期待した通り道化師と死神を
―――さあ、望む報酬を
そう言う女神様は中々ノリノリだった。
まあ、僕が勇者だなんて思い上がりも
「……まあ、はっきり言って別に
「そういう訳にはいきません。これは対等な
苦笑する僕に、女神様も苦笑を返した。うん、やっぱりそうだよね。
試練を課した者として、恩恵を差し出さないワケにはいかないんだろう。
「……じゃあ、一つだけ
「はい、何でしょうか?」
「僕とメリーさんって今魂で
これは、つまり現在の僕とメリーさんは一つの命を
つまり、命を共有している以上どちらかが死ねばもう一人も死ぬ事になる。
これは、正直マズイのでは?と思ったから。
……とはいえ、まあこの世界には
「……残念ながら、その命の共有を
「だよね」
「え、どうして⁉」
僕と女神様の会話に、アキさんが
「……実は、ヤマトは
「そ、そんな……」
「例え、私のような最高位の
「……………………」
その言葉に、アキさんは
だからこそ、僕はこの状況下で一つの代替案を用意しておいた。
「……其処で、僕は一つ
「提案、ですか?」
「ああ、その前にメリーさんとアキさんに聞きたいんだけど」
「……?」
「私達に?」
そう、メリーさんとアキさんの二人に。
僕は、天界の地面に片膝を
まあ、二人にというのが
「どうか、これからの
「……へ?」
「それ、は……?」
どうやら、二人とも意味を理解しきれずに
そんな女神様の見守る中、僕は
「つまり、僕とメリーさんとの命の共有を切れないならいっその事そのままより強固に繋いでしまおうという事だ。僕とメリーさんだけではなく、アキさんも一緒に」
「「…………⁉」」
その言葉に、流石の二人も驚いたのか目を
「どうか、僕と一緒に生きてくれないだろうか?」
「……
僕の言葉に、メリーさんがぽつりと
僕は、そんなメリーさんを真っ直ぐ見ながら
「メリーさんとアキさんだからこそ良いんだよ。この二人以外は
「私の本性は
「関係ないよ。例え、人形のお
「これ以上、ヤマトを
「僕は、メリーさん達なら縛られても
「~~~~~っ‼」
メリーさんはついに黙り込んでしまう。対して、アキさんはふてくされたように頬を膨らませて黙り込んでいる。
なので、今度はアキさんに構う事にした。
「アキさんは、
「二人相手に、という所が不純だと思う」
「けど、僕が言った事は
「……もう、ヤマトの
「うん、分かってる。じゃあ、女神様もよろしくお願いします」
「ええ、分かったわ。それにしても、ヤマト君も
「
そう言って、苦笑した。やはり、女神様も苦笑を返してきた。
そうして、僕達は三人で命を共有した。女神様の力により、三人の魂を一つに繋げ三人で命を一つにした。
「……三人の魂を一つに繋げた事により、三人は大幅に寿命が
「はい」
「ですが、貴方達ならきっと
「はい」
「貴方達なら、きっと出来ると信じてますよ?」
「はい、
そう言って、僕達三人は天界から
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