炎上決戦編
第20話、炎上する街で
「ははははは!あはははははは、はははははははははははっ!」
心底楽しそうに。嬉しそうに。そして、全てを
「ああ、今日は何て楽しい日だろうか。ついつい
嗤う。男は嗤う。そんな男の前に、一人の少年がバットを片手に
しかし、男はそれでも嗤っている。少年など気にも
それが
だが、
「駄目だよ~?そんなものを振り回しちゃ、
「…………あっ」
フードの男が、少年の
それでも、まだ男は嗤っている。色々な色で
「楽しそうだね~?そんなに楽しいのかな?」
「ああ、楽しいねえ。火の海をかき分け必死に
楽しくて楽しくてしょうがないと、
だが、その考えをフードの男は
「その果てに、自分が
「その通りだとも。お前は楽しくないのかな?
「もちろん楽しいさ♪」
死神。そう呼ばれたフードの男も嗤っていた。楽しそうに、
そして、狂ったように嗤っていた。
狂っていた。二人は
ああ、だからこそこの二人は
「君は楽しくないのかな?ヤマト」
「楽しい筈が無いだろう?こんなの、ちっとも楽しくない」
其処には、ヤマトと二人の少女が立っていた。その表情は三人共に怒りで
住む場所を奪われた。大切な場所を奪われたのだ。楽しい筈がない。
だが、そんな三人を前にしても二人は嗤っている。楽しそうに嗤っている。
「じゃあ、どうするのかな?」
「お前を、
そうして、
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