第19話、滅び
「じゃあね、また何れ
そう言って、フードの男は私達から
それに、私達は予想以上に
「ヤ、マト……」
「ごめん、なさい……ヤマト、ごめんなさい……」
私とアキは、目から涙を溢れさせ静かに
「……別に、
「……え?」
私の口から、僅かに疑問の声が
つまり、其処に同一人物の死体と
どういう事か分からず、私達は
私の疑問に気付いたヤマトが、傍にあったリモコンを操作した。瞬間、倒れていた死体はジジッとノイズを発した後で
「超精密具現化プリンタだよ。確か、
「……そんな、
「それよりもごめん。敵を
「ヤマトっ‼」
ヤマトの言葉を遮り、アキが彼の胸元に飛びついた。その目には涙が
そんな笑顔も出来るんだな。そう思う心もあったけど。それ以上に私は一抹の寂しさを覚えて。二人を離れた所から見ていた。
そんな私に、ヤマトは笑みを向けて
そんな私に、ヤマトも苦笑を浮かべる。
「ごめん、二人とも。僕がふがいないばかりにこんな
「……ううん、ヤマトが
「ごめん、本当にごめんなさい」
そうして、しばらくヤマトとアキは抱き締め合っていた。
・・・ ・・・ ・・・
……しばらくして、ようやくアキさんが
とはいえ、流石にアイツが現れた以上は此処でのんびりしている
「カイ、そろそろ僕達は
「ああ、そうした方がよさそうだな……」
僕達の言葉の意味が理解出来ないのか?メリーさんとアキさんは首を
そんな二人に、僕は
「僕達を
「……えっと、ヤマトは
アキさんが
「知ってるも何も、『道化師』だよ。あの男が背後に居る以上は元の世界も
「それほど危険な人なの?」
「ああ、その話は帰ってから話そう。そろそろ帰るよ?」
そう言って、僕はメリーさんとアキさんの二人の手を取った。瞬間、僕達は元の世界へ戻っていた。
一面が火の海と化した。
「「「———っ⁉」」」
その光景に、僕達は三人ともに
……どうやら、一手遅かったらしい。
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