現代編6
朝の支度を終え、あなたは玄関ドアを開くと隙間から冷たい空気が入ってくる。
――珍しい。辺りは霧がかっていた。本来ならこの地域には霧なんて発生しない。とはいえ遠方が見えないというわけではなく、通勤者の姿が見える。スーツを着た女性がこの珍しい光景をスマートフォンで撮影している。
しかしあなたの日常が変わることはない。あなたはいつものように通勤/通学する。
通勤/通学中に通る横断歩道にさしかかる。信号機の赤色点滅記号が霧の中で怪しく光っていた。
「霧ってめずらしいねお母さん」
「そうね。霧だと前が見えずらいから気を付けようね」
と母子の会話が隣で繰り広げられる。
なぜだか胸騒ぎがした。霧のせいで視界が遮られるせいか、音だけ敏感に聞こえてくる。
「わーい青になったぁ!」
先ほどの子供がはしゃいで走り出す。
青点滅に切り替わることに母が油断してしまったせいなのだろうか。運転手が珍しい霧のせいで信号機がはっきり見えなかったせいなのだろうか。
「――危ない!」
子供にそう呼びかける母。それに気づき振り向くも、もう遅い子供。子供に気づいた運転手が鳴らすクラクション。
今ここで、交通事故が起きようとしていた。
あなたは――
・子供を助ける
〈伏線4:英雄願望〉が必要
https://kakuyomu.jp/works/16817330653854002876/episodes/16817330655223135977
・その場で動けない
https://kakuyomu.jp/works/16817330653854002876/episodes/16817330655223149950
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