現代編8

 あなたはその場で動けなかった。子供もまた動けなかった。このままトラックがあの子供に衝突すると思われたが、咄嗟の判断で運転手はハンドルを切る。急カーブによって唸るような音が鳴り、子供の横をトラックが掠め通る。幸運にも子供は助かった。


 しかし。

 あなたの視界が鉄の塊で覆われる。あまりにも至近距離であったため鉄の塊のように感じたが実際はトラックの前面部分だった。そんなことに気づいても、もはや逃げることはできない。唐突な死の訪れに頭の中が空っぽになる。トラックはあともう少しであなたに接触し、衝突し、死を与えるだろう。

 あともう少しで触れる。

 あともう少しで。

 触れる――。

 瞬間、視界が真っ白に染まる。

 世界の音が急激に大きくなったと思ったら、すぐに小さくなった。無音になるにつれて意識の糸はほどかれていく。


【あなたの意志を示せ】

・抗う

https://kakuyomu.jp/works/16817330653854002876/episodes/16817330658273222614

・死を受け入れる

https://kakuyomu.jp/works/16817330653854002876/episodes/16817330655223341072

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