2月25日(日)

 しんと冷えた朝。パンなどを用意していなかったので、冷やご飯でおじやにするか、うどんを茹でるか考えたのち、着替えて外へ。近所のパン屋さんに美味しいパンを買いに出かける。

 夫は眠かったので一人で。ぶらぶら歩いて、あちこち写真を撮っては送信しながら。

 お店は少し人手が足りない様子で、まずパンを乗せるトレイが無くて店員さんが慌てて持って来てくれて、パンの種類もいつもより少なめで、レジも不慣れな様子。壁に、アルバイト募集の張り紙がしてあった。

 帰ってから夫に話すと「学生さんが卒業したのかな」という。あー、なるほど。ふと、私もあのお店で働いてみたら……などと思うけど、レジが手打ちだったことを思い出してたちまち観念する。


 昼前にスーパーへ買い出しに。ここも来週で閉店になる。店内は棚がガラガラで、お客さんたちもキョロキョロしながら所在なさげ。

 帰って来て溜まった洗濯物を消化しつつ、作り置きを作る。今週は肉じゃが、ほうれん草の茹でたの、ブロッコリーのレンチン、安かった豚肩ブロックを玉ねぎと椎茸と一緒に煮たもの、骨取り鮭の包み蒸しの準備をして冷凍したもの。あと、トマトとかサバ缶とかもあるので、繁忙だけど何とかなるでしょう。

 その後は風呂場を掃除する夫の出す音を聴きながら、ソファにダラっと横になって本を読む。恩田陸さんの「私の家では何も起こらない」読み終えてしまった。瓶詰めの話と、キッチンの姉妹の話と、大工さんの話が好きだったなぁ。恩田さんの文章はパッキリして小気味良くてとても好き。


 夕方からマンションの管理組合の臨時総会。夫がオンライン参加することになっていて、私は夕飯の支度などしながら何となく聞き耳を立ててました。先に新たに契約する管理会社からの説明があって、次に理事会という運び。

 結局、会議が紛糾するとかそういったこともなく、途中で何度か立て続けに質問をしていた人がいたくらいで、滞りなく審議が通って、管理会社は変更されることが決定。管理人さんの続投がどうなるかはまだ決まっていませんが、どうだろうか。

「あの文書を投函した人がだれかとか、わかりました?」

「全然わからない」

「そーかー。あの、質問していた参加者の人かもね」

「かもね」

 という程度で終わってしまい、結局あれは何だったんだろうねという。きっと今夜は複数のご家庭で似たような会話が食卓での話題として上っていることでしょう。主張者よ、あの情熱は何処に行ってしまったの?


 何となく喉が痛いような気がして熱を測ってみると、36.7……すごく、微妙。36.5が平熱なもので、でも寒気があるし、しかし今日は寒いし。念の為、喉の薬だけ飲んでおく。

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