3月5日(日)

 朝から夫とパン屋さんに行く。


 日記とは言え、尚且つ私の配偶者とは言え、夫にも個人情報保護の権利はある訳で、コンプラ的にどうなのかと思ったりもしたのです。

 が、やはり私の日常を書く上では切っても切れない要素なので思い切って夫本人に書いても良いか聞いたところ、特に何も気にした様子もなく「いいじゃないの」と笑っていたのでそこはクリアしました。素人の創作文芸なんてそうそう読まれるものでもないのでね。はい。


 配偶者をどんな風に呼ぶか、あるいは表記するか、という話もあって。

 例えば、「パパ」ないし「お父さん」のケースはわりと多いように思うのですが、我が家は子供の居ない家庭なのでその線は無し。

「旦那さん」とか、「旦那くん」とかは、そもそも名称として違和感があるのでパス。

「家族」とか、「家人」とか、少しぼかしつつの表記も良いのだけど、何となく違う。

 すごいなと思ったのは「配偶者」とそのまま表記しているケース。これは本当にすごい。ストレートなのに性別すらぼかしてある。感服。カッコいい。けれど、私には高度に感じる。

 というわけで、ごく普通に夫と表記することにしました。


 そんな夫とは結婚して九年。今のマンションに越してきてからは半年ほど。

 コロナ禍なのも手伝って、外食はほとんどせず。ご飯でもツマミでも作るか買ってくるかして食べるのがほとんどなのですが、最近、徒歩20分ほどの場所にとても美味しいパン屋さんがある事に気付いてしまい、週末の朝になるとパンを買いに散歩しています。

 そのパン屋さんはチェーン店ではなく個人商店なんですが、いつでも複数人の若い店員さんがいて、きっと共同経営とか、そういうのかなぁと思います。美味しいパンを売ってくれることに大変感謝しています。


 昔々、私が幼稚園に通っていた頃(世には恐竜が蔓延はびこっていた)、お昼にお弁当箱を開けると、クリームパンがみっちりと詰められている事がありました。寝坊した母が、幼稚園に行く途中にあるパン屋さんで買い求めたものを、そのまま詰めて持たせていたのです。そう、ぎゅっと。もう、ぎゅっと詰めて。そう、みっしりと。(京極夏彦を意識)

 今そんな事したら非難轟々なのかなとは思いますが、当事者としましては「わぁ、お昼ごはんがクリームパンだ!」くらいにしか思わないものでした。


 そんな訳で、本日は懐かしのクリームパンと、甘じょっぱいと書かれたメロンパンと、セミドライトマトとナッツのパンと、なんかチーズがたっぷり乗ったパンと、コロッケの挟まったバーガーを買ってきました。

 全て半分にカットして夫とシェアして食べます。だって、全部気になりますからね。

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