第26話【クエスト】(*・ω・*)wkwk【続編】3

――――――――





――――





――……



333:新人

見つからない

(´・ω・`)


334:プレイヤー

見つからねーなー


335:タマゴ探索者

>>333 >>334

おや、おかえり


336:タマゴ探索者

なに、見つからないの?


337:新人

目撃者はいたんだ

で、それを頼りに追いかけたんだけど

見つからない

最後は行き止まりの場所に行き着いた

で、仕方ないから町中をうろついて全員に話を聞いた


338:タマゴ探索者

どこかで見失ったのか


339:プレイヤー

おそらくな

もしくは、また街中しらみ潰しに話を聞いてフラグを立てないとなのかもな

そうしないと、イベントが発生しない系かも

つーても、見えるとこにいるNPCには全員話しかけたはずなんだけどな


340:タマゴ探索者

その行き止まりの周囲に、地下へ続く隠し階段とかない?


341:タマゴ探索者

もしくは、死角になるところに扉があったりしないか?


342:プレイヤー

>>340 >>341

とっくに探したよ

で、見つけられなかった


343:タマゴ探索者

だとすると、目撃された場所のどこかで身を隠したって考えるのが自然だな


344:タマゴ探索者

そんでもって、目撃者の誰かが勘違いか嘘をついてるか

それで、間違った情報をスレ主たちに教えたか


345:タマゴ探索者

なぁなぁ、スレ主

プレイヤーでもいいや

その街ってさ、地上と同じで家の中も探索できる?

もっと言えば不法侵入しても、堂々と家の中調べられる??


346:プレイヤー

>>345

できる


347:345

じゃあ、追加で質問

その街にある家々は、屋根に登れるタイプか?


348:プレイヤー

なるほど!

そうだった、すっかり忘れてた

それがあったな!


349:新人

???


350:プレイヤー

ちょっと調べてみる

サンキュー


351:345

どういたしまして


352:新人

???

どゆこと?


353:タマゴ探索者

>>352

ゲームあるある


354:タマゴ探索者

>>352

こういうゲームあるある


355:プレイヤー

とりあえず、着いてこいスレ主


356:新人

あ、うん

?????( ˙꒳˙ )?????


――――――――





――――





――……


410:新人

こんなんわからないよ

_| ̄|○ il||li


411:タマゴ探索者

>>410

お、クエスト進んだか?


412:新人

進んだ

まさか家の中の死角に階段があって、そこから屋根に出て

さらに屋根にいるNPCに話を聞く必要があったなんて

わからないよ(´;ω;`)


413:タマゴ探索者

あー、まぁ、ゲームやってないと

たしかにわからないわな


414:タマゴ探索者

これもちょっとした初見殺しだよなぁ


415:タマゴ探索者

ちゃんと調べるだけだから、簡単っちゃ簡単だとは思うけど

そっか、スレ主ゲーム初心者だったもんな


416:プレイヤー

全部じゃないが、各家の屋根にもNPCがいて

そこから賊の移動したルートが判明した


417:タマゴ探索者

(ΦωΦ)ホホォ…


418:タマゴ探索者

良かったな


419:プレイヤー

それによると、賊は途中から屋根へと飛び乗って

街の奥へと向かったってことだった


420:新人

あと、その賊の身のこなしが

前の族長の息子と似てたって話もある


421:タマゴ探索者

お、ということは

その賊は行方不明になってる前の族長の息子か


422:タマゴ探索者

>>421

流れ的にほぼ確実だろうな


423:新人

ここからは、屋根を伝って賊が逃げた方向へ行くことになるらしい


424:タマゴ探索者

あれ?

外からはジャンプして屋根に上がれないの?


425:プレイヤー

>>424

街の中の重力は地上と同じだ

だから跳んで屋根に上がることはできない

この辺は地上と同じだな

屋根にあがるには、建物の外に備えられた梯子か、建物の中にある階段を使う必要がある


426:新人

時々下に降りて移動

また屋根に上がってを繰り返すのか

ひぇー、大変だこりゃ( ̄▽ ̄;)


427:タマゴ探索者

街の奥には何があるんだろうな?


428:プレイヤー

NPCの話からすると、スラム街があるみたいだ


429:タマゴ探索者

スラム街、か


430:新人

上ったり降りたり、これホントにゲーム??


431:タマゴ探索者

ゲームだよwww


432:タマゴ探索者

紛うことなきゲームだから安心しろwww


――――――――





――――





――……



501:プレイヤー

よし、イベント発生


502:タマゴ探索者

見つけたか!


503:新人

見つけた

スラム街の一番奥に、破落戸のたまり場があって

そこに入ったら、イベントが発生した


504:タマゴ探索者

>>503

悪い

破落戸←これなんて読むの?


505:新人

>>504

ゴロツキorならずもの


506:新人

たまり場には、酒を飲んで酔っ払ってるNPCがたくさんいた

たぶん、酒場みたいな場所なんだろうな


507:タマゴ探索者

【EEO】内の他の街でもこういう場所あるけど

見つけ方が似たり寄ったりだよな

たまに、地下からじゃないとたどり着けなかったりするし


508:タマゴ探索者

>>507

わかる


509:新人

その酒場の奥、カウンター席に賊はいた

ここにいますよっていう、ムービーが流れたんだ

ムービーが終わると、座ってる賊に近づいて話しかけた


510:新人

賊は俺たちを見て、驚いた顔になった

そして、


「ここまで追いかけてきたか」


呆れた声でそう言った


「あの極悪人に頼まれて、俺を捕まえてこいとでも言われたんだろ」


賊は言いつつ、戦闘態勢に入ろうとした

そこで選択肢が出た


【奥さんの家へ入った泥棒について聞く】

【前の族長について聞く】


とりあえず、元々は奥さんの家に泥棒に入ったことについて調べに来たから

族長は知らなかったってことだし

ここで選択肢が出たってことは、聞けってことだろうから聞いてみた


511:新人

そしたら、


「それは俺だ。

あの家の人には悪いとは思ったが、俺としても仕方なかったんだ」


って答えが返ってきた

続いて、もう1つの質問をしようとしたら、選択肢が増えた


【奥さんの家へ入った泥棒について聞く】

【前の族長について聞く】

【仕方なかった?】←これな


512:タマゴ探索者

このゲーム、結構高性能なAI積んでるはずなのに

なんでこういうところはレトロな選択肢方式なんだろうな?


513:タマゴ探索者

>>512

なんでだろうな?


514:タマゴ探索者

やりやすいっちゃやりやすいけどさ


515:タマゴ探索者

それこそゲーム初心者向けでもあるからだろ

あと、プレイヤーが直接聞く方式だと、NPCに対してセクハラ行為やセクハラ発言するやつ多いし


516:タマゴ探索者

別にいいじゃないか!!

バニーガールの姉ちゃんにパフパフしてってお願いくらいしてもさ!!


517:タマゴ探索者

>>516こういう奴が出るからか


518:タマゴ探索者

そうだそうだ!!

可愛いNPCに下着の色を聞いたっていいじゃないか!!


519:タマゴ探索者

馬鹿しかいないのか

これ一応、未成年も遊ぶゲームだぞ

アダルト行為になるような行動をさせないようになってるし


520:タマゴ探索者

ゲームしに来てるんだから、セクハラはダメだろ

ゲームしろよ


521:タマゴ探索者

変な行動させないためってのはたしかにあるかもな


522:新人

前の族長について聞いた

そしたら、前の族長が賊の父親であること

そして、今の族長に殺されたって話してくれた


523:タマゴ探索者

やっぱりか


524:新人

今の族長は、王都でなんかやばい事に加担していて、それは未遂に終わったけど、追放処分になってこの街に流れてきたらしい

余談だけど、月のあちこちに街や村があるらしい


525:タマゴ探索者

ふむふむ


526:新人

前の族長は、死体となって街から少し離れた場所で発見された

発見される前日、前の族長は今の族長となにやら話し合いをするってことで、出かけてそのまま帰ってこなかった

前の族長は、出かける事を息子である賊に伝えていた

翌日、前の族長が帰ってこないってことで騒ぎになり、念の為街の外へ捜索隊をだした

そして、死体となった族長が発見された

すぐに捜査が始まった

そしたら、今の族長が、前の族長とは会っていない

たしかに、会う約束はしていたが来なかったと証言した


527:新人

でも、それは嘘だった

賊は二人が連れ立って、目立たないように街を出ていくのを見ていたらしい

彼は、街の周囲にゴリマッチョラビットマンがいないかパトロールする、警備隊として働いていてたまたま二人を見かけたんだと

それで、今の族長が前の族長殺しに関わってるのは確実だってことだ


528:タマゴ探索者

( ;-`д´-)ァレマ....


529:タマゴ探索者

やっぱり族長は黒だったか


530:新人

そして最後に、【仕方なかった?】を選んだ


531:新人

賊はこう答えた


「昔、月に来た人が考えた兵器、その兵器とレシピをどうしても破棄したかったんだ」


なんでも、昔、同じように気球を作ってこの月まで来た人達がいた

その人たちは、月兎族にさまざまな知恵を授けた

おかげで、ここまで月兎族は発展したらしい

その人たちが、この月で街を作る時に作った道具があった

それは、使い方を誤れば破壊兵器になってしまう代物だった

だから彼らが月から去る時、その道具は持ち帰ってしまった

代わりに、まだ安全な道具とその道具の作り方を置いていったらしい


ここまでがムービーと賊の語りで説明された

最後に賊はこう締めくくった


あの極悪人今の族長は、その兵器を手に入れようとしている。

前の族長殺しは、ただ権力を握るためだった。

あいつが族長に就任した後、あの地上人が来たんだ。

そして、王都にいたアイツは兵器のことを知っていた。

だから、あの地上人に兵器についてなにか知っていないか聞いたんだ。

この月の世界に残された、手書きのレシピを見せてな。

そしたら、気球を作る時に読んだ書物にその記載があった、と話した。

なによりも、手書きのレシピを見て同じ筆跡のレシピが自宅にあったとも話した。

生憎、その書物は地上に忘れてきたとのことだった。

筆跡が同じレシピがある、ということはあの地上人は昔月に来たもの達の関係者の可能性が非常に高いということだ。

こうなってくると、あの極悪人は遅かれ早かれ地上に行って、その書物を手に入れようとするだろうと考えた。

俺は、それより先に、その本を見つけ出して燃やそうと考えたんだ」


532:新人

その兵器の名前も出てきた

【終末天使の喇叭】だってさ

楽器じゃなかった(´・ω・`)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る