一休禅師の遺言を聞くと、やなせたかしさんの「世の中こんな面白くて、まだまだやりたい事がある。俺はまだ死にたくねえよ」と仰った事を思い出します。
何と言うか生々しい言葉です。
禅師の遺言。
単純に自分が消えてなくなるかもしれない恐怖について率直に述べただけなのかもしれませんし、大衆が抱えている不安を代弁しただけなのかも知れませんが、それを言っちゃあ(僧侶として)お仕舞ぇよって事を言うのが、禅師らしいパンクでロックなカンジですね。
昨年夏に妻子とともに銀閣に行きました。暑さの中に緑が輝いていて、別天地の様でした。
作者からの返信
やなせたかし先生、そのような言葉を遺しておられたのですね。
アンパンマンの歌の歌詞といい、肺腑をえぐる言葉を出してくるところが、凄いお方です。
さて一休禅師、アニメ一休さんのイメージで考えていると、とんでもない破戒僧だから困ります(笑)
その極みが「死にとうない」だと思います。
死にたくないっていう単純な気持ちであり、戦乱や貧困に恐怖する人々のことを言ったのかもしれない……まさにおっしゃるとおりだと感じます。
でも、禅僧としてトップに位置する一休さんがそれ言っちゃうところが、傾いているなぁ、と。
「だがそれがいい!」と言いたくなりますね^^;
銀閣、いいですよね。
あんな「世界」を実現できるって、やっぱり凄いなと思います^^;
ありがとうございました!
拝読致しました。
言葉にできないナニカを伝えることの難しさ。
それを茶であれ、庭であれ、あるいは建築物であれ。
情感を伝える芸術そのものを文章で書き示すのはとても難しい。
でも、そういった輪郭のはっきりしない何かを伝えたい、それが雰囲気として伝わります。
死にとうない……およそ禅で悟りを得た人とは思えない言葉を残した一休禅師、その弟子である珠光さん、そして義政将軍。
皆違う者を胸の裡に抱えつつ、通じ合うような、不思議な感覚が感じられ、面白かったです。
作者からの返信
禅って、もう体当たりで悟りを得ろ、それは言葉では言い表せない、どうだ、と無言で問いかけてくるようなイメージです^^;
あとは絵画とかも、そこから言いたいことは、伝えたいことは、と考えると、それはとても凄まじいまでの「行間の読み」が在るのではないか、と思います。
そういう、形のない何かを表現しようとした人たちの時代が、この時代なのではないか、と思って書いたお話です^^;
一休さん、この時代の禅の、仏教の第一人者的存在なのに、死にとうないと言ってのけるところが凄い(笑)
でも、そういう人が言うからこそ、「死にとうない」という言葉が光ると思います。
同時代を生きた義政や珠光もまた、そういう一休さんの生き様に触れて、己の生き様に向き合っていたのではないでしょうか。
ありがとうございました。
編集済
こんばんは、御作を読みました。
一休さん、退場はやっ。と思いきや、そうか。命が尽きても、残るものがある。
義政さんも、そうやって確かに日本を残したんだなあとしみじみ思いました。
ああ、だから、そっちの面の代表たる伊勢さんが、もう一人の登場人物なのか。
配役の妙にビリッときました。
面白かったです。
作者からの返信
一休さん、このあたりで入寂ですからね。
でも、おっしゃるとおり、一休さんが伝えたかったことは、言葉にならないけど、「何か」が伝わっている……そういう話を書こうと思ったのです。
侘び寂びと言われるような「何か」ですけど、そういうのを描ければなぁ、と。
義政さんも、いろいろとやらかしはしましたが(笑)、彼なりに「何か」を残そうとしたんでしょう。
で、そういう「何か」を目の当たりにした伊勢さんが……というところです^^;
これもおっしゃるとおりです(笑)
ありがとうございました。
お茶がいい感じの小道具になってますね
2杯飲む間のそんなに長くない時間にいろいろな考えを巡らしたということがリアルに感じられます
作者からの返信
この時代に生まれた茶道。
それを何とかお話に出したかったのです^^;
何というか、「間」をうまく表現できればなぁと思って書きました。
リアル、と言ってもらえて嬉しかったです。
ありがとうございました。