第28話 対魔ギルドの仕事
色々と、落ち着くのには少し時間がかかりました。
怠惰の街は、カエンの元落ち着いて来た。最も、支配者としての器は彼には無かった。
それを支えていたのは、対魔ギルドだった。彼と話し合い、全面的に協力する事になった。
彼は、こちらと敵対することを選ばなかった。
話し合いは、対魔ギルドで行いました。
部屋には、大量の蝋燭の灯り。準備は、しっかりとして置きます。
「スキルを使ったら、その瞬間首を刎ねます」
部屋に入ったカエンに対し、そう告げます。
「物騒な、ことを言いますね」
かれは、物腰柔らかい青年だった。事前に、色々と調べることができました。
国家の情報部、色々と優秀です。
「私に、話とは何でしょう?」
カエンは、対魔ギルドに呼ばれた理由がわからない。ただ、皇族のサフィーが呼び出しに関与しているので、断るわけには行かなかった。
「怠惰の迷宮に、暴走の予兆があります」
「本当ですか?」
「間違いありません。こちらの預言者が、危険を察知しました」
「預言者は、処刑されたのでは?」
「その、後継者がいました」
サキヨミは、予言に関してある制約を立てました。自分の未来は見えなくなりました。その代わり、迷宮に暴走に関しての未来が確実に見える良いになりました。本来、預言者の役割は、魔物の暴走を防ぐことです。本来の用途に限定したことで、能力は色々と向上しています。
「怠惰の迷宮、巨大なボスが出現しています。早急に退治するする必要があります」
「それを、何故私に?」
「怠惰の迷宮の新たな7英雄の初仕事にどうですか?」
「対魔ギルドで、退治できますか?」
「勿論、可能です」
「正直、私には迷宮の魔物と相性が悪いです」
「得意の、火炎で焼き尽くせば良いのでは?」
「君、色々と恐ろしいね」
「恐ろしいですか?」
「隠す必要ないと思うけど、私は転生者。前世の記憶があります。君も、そうだよね?」
「否定はしません」
「私のスキル、検討ついていますよね」
「危険すぎる異世界スキルの一つですね。それを、悟られない様にしている、危険人物として認識しています」
「私を、ころすのかな?」
「スキルをここで使っていないので、その必要はありません」
「私に、何か望むことは?」
「出来れば、人を殺し数を減らして欲しい。盗賊とは言え、皆殺しはやりすぎ」
「悪人に、人権は必要ないと思わないか?」
「貴方の生い立ち、可能な限り確認しました。そうなった経緯も理解できます。仇の盗賊の場所、こちらで把握しているので、その情報と引き換えではどうです?」
「取引、受け入れましょう」
彼の家族を殺した盗賊は、まだ健在。彼は復讐者なので、その後は街の管理に奔走してもらいましょう。補佐する人材は、国から回してもらいます。
僕たち対魔ギルドは、魔物の退治が仕事です。周りと調整しないと、前回みたいな事が起きる可能性もあります。
出来れば、余計な揉め事は減らしたい。
「こちらで、迷宮暴走は阻止します」
「よろしくお願いします」
細かい調整をして、話し合は終了。
「申し訳ないですが、火を消してもらって良いですか?少し、準備し過ぎました」
「首を、刎ねませんか?」
「その必要は無くなりました。人は、生かしておけば魔物退に使えます。犯罪者も、出来れば戦線に投入して、迷宮の糧にしたいのです」
「やっぱり、君は怖い」
次の瞬間、蝋燭の火が全部消えました。カエンのスキル、空気を操る系統だと思います。
火の強さを、自在に操るだけで無く、酸欠で魔物や人を殺しています。
事前調査で、その予兆がありました。怠惰の迷宮だけで無く、ソード帝国は機械の魔物が多いです。彼との相性が悪いけど、ここに来ていたのは仇を探すため。
帝国情報部、7英雄の後継者の調査が終わったので、色々と国内の調査のやり直しをしています。その途中で、カエンの身体調査をして判明した出来事です。
元々、他国の生まれだったので、情報が少なかったのも原因です。
盗賊団は、ソード帝国の地方貴族の仕業と判明しています。情報部が、こちらに情報を提供してくれました。
カエンとの関係が良好になればこちらの仕事もやり易くなります。
ありがたい事です。魔物退治が僕たちの仕事。
迷宮暴走は、危険な魔物が大量に発生する危険な出来事です。
普段から、魔物を退治していれば発送するリスクは減ります。
先代サキヨミの事後処理で、迷宮攻略が減った結果、暴走の予兆が発生しています。
普通なら、これくらいでは、暴走は起きません。
ホープが、迷宮に色々と細工をしていたみたいです。死してなお、迷惑な存在です。
サフィーのドラグーンの修理と改造も終了しています。
2人で、迷宮の攻略です。サクッと、デートに出かけましょう。
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