第2話 女神問答

 戦いに必要なものと聞かれても、即答できません。

 何と、どうやって戦うのかで返事は変わります。その辺を、色々と聞いてみました。意外と、親切な存在です。

 戦う相手は、基本的に魔物でした。盗賊とかも当たり前にいる世界だそうで、不安です。

 転生したのなら、少しでも長生きしたいです。すぐに死にたくはありません。その為には、力が必要ですが強すぎる力も危険です。色々と、厄介毎を引き寄せます。

 ほどほどで、生き残れる手段を考えます。幸いなことに、その為に出来ることがあります。

 世界の基礎知識を、色々と聞き出します。

 文化水準は、意外と高いみたいです。過去の勇者や英雄が、異世界人が原因です。日本的なものは数多く広まっているみたいです。

 知識チート系は、無理そうです。

 剣と魔法の世界で、銃火器も少し存在するみたいです。

 

 ここで、自分を振り返ります。特別な、戦闘経験はありません。

 豊富な知識もないです。

 こんな人間が、異世界で魔物と戦って生き残る方法。

 最初に、スキルをくれるそうです。これ次第です。


「貴方が、戦いに必要だと思うものは何ですか?」

「色々ありすぎます」

「その中で、最も必要なのは?」

「資源です」

「資源?」

「単純に言えば金。もしくは、魔力」

「戦うのに、お金は必要ですか?」

「豊富にあれば、武器弾薬に困らない。食糧不足は、軍隊の敵」

「金銭面は、私の加護に無いのです。魔力は、ある程度なら融通が出来ます」

「出来る加護と、出来ない加護があると言うことですか?」

「そうなります」

「最初から、資産家の家に産まれるとかは、出来ますか?」

「貴方のポイントでは、無理ですね」

「ポイント?」

「大いなる父より、転生者に与えられたポイントです。これを消費して、初期設定をします」

「ちなみに、自分のポイントは?」

「100です」

「それは、多いの?」

「普通ですね。過去の英雄は、10000ポイントからスタートです」

「それって、かなり凄いのでは?」

「チートスキル山盛りで、やりたい放題でしたよ」

「スキルリストある?」

「勿論ありますよ。制限時間はありません。ごゆっくり選んでください」

 表示される、膨大な量のスキル。説明文を確認しながら、色々と考えます。

 ここで、妥協はできません。じっくりと、考えましょう。

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