桜吹雪が舞う美しい景色が、この物語の切なさをより際立たせているように感じます。大好きな人で頭の中がいっぱいで、誰が何を言おうと耳に入らない。そんな恋をした事がある人もいると思います。そして、好きな人を想うこの主人公の気持ちに共感するか、否か、は読む人によって分かれると思います。ぜひ読んで、確かめてみてください。
私が良ければそれでいい。誰かに理解して貰えなくてもいい。カズキがその時は私のそばにいてくれれば。それだけでいい。二人の距離感ゼロのその瞬間がすべてだから。いつか花びらは積もってフロントガラスを埋め尽くすのか。優しく吹き抜ける風に飛ばされてなくなってしまうのか。それは私の心次第。