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「修高のグレタ嬢」こと霧の実家は街の古書店でしたか。本人が望めば色々な知恵が手に入る、文化的な環境で育ったんですね。
若い頃、引退後は偏屈な古本屋の親爺になって人生の終幕を過ごしたい、と夢想していました。学生時代には売るのも買うのも、ずいぶんお世話になったものです。
そんな牧歌的な商売が、もう成り立たない寂しい時代となってしまいました。
作者からの返信
古書店ばかりか、書店すら潰れる時代ですからねえ……。
ただ、今でもレコード屋さんはわずかながら残っていますし、書店も古書店も絶滅まではしないのではと思います。
特に、本を売る商売というのは大昔からありますからね。
歴史が長いものは、これからも長く続きやすいんです。
静かな街角に息づく人々の温かさが、じんわりと心に染みるような読後感でした。遠埜家の人々との出会いは、風歌が心地よい古書のページをめくるような安心感を与えますね。霧さんの家族の温もりが、風歌の心にそっと灯るキャンドルのように感じられました。遠埜家という優しい土壌で、二人の友情がさらに深まっていくことを願わずにはいられません。
作者からの返信
悠鬼よう子さん、この長い物語をここまで読んでくださったことにまずお礼を申し上げます。
「友情」というと霧も風歌もきっと否定してくるでしょうが、傍目にはバレバレですよね。
二人にはそれぞれの家庭があり、育ってきた環境があり、その必然か偶然の末に巡り会った。
そしてもう、切っても切り離せない関係です。