応援コメント

プロローグ」への応援コメント

  • 最後は爽やか(?)な青春の始まりの予感がありますね。

    だからこその「プロローグ」なのだと感じました。

    素晴らしい作品をありがとうございました!

    作者からの返信

    幸福な時間に満たされたラノベ的な展開はこれから起きるよということで、ご想像いただければ幸いです。

  • プロローグ?エピローグ?いや、ここからまた物語が始まるのだから、やはりプロローグで良いのか。
    しかもまさかのコイバナ⁉ま、青春小説だし。伏線もありましたね。

    プロローグ・エピローグを有する作品は多いですが、小説としては位置付けがなかなか難しいかもしれないな、と思っています。
    私も自作長編でプロローグを始めに置いていますが、web小説だとそれを飛ばして1話から開始したほうが、明らかにテンポが良いんです。その証拠に、プロローグだけでお帰りになる読者さんが約半数。
    それでも、「このプロローグは必要」と思い、残しました。
    ラストにプロローグを持ってくるアイデアも、手法としてアリですね。

    完結、お疲れ様でした。

    作者からの返信

    はい。何の変哲もない平凡な恋の始まりですね。
    一つだけ異なる点は、風歌の見初めた相手が、たまたま在日コリアンの少年だったということです。
    エンタメの世界ではまず登場しないところの在日コリアンです。
    少年漫画の主人公には選ばれませんし、なろう系で異世界に転生することもありません。ミステリで名探偵にはならないし、スポーツもので優勝することもない。少女マンガもしかりです。プリキュアにも仮面ライダーにもいません。
    まれにどうにか登場できたとしても、差別問題がテーマの作品に必ず限られるマイノリティなんですね。
    そんな相手に、風歌はおそらく恋をしてしまった。
    従来の作品なら存在しないはずの彼を。いないことにされてしまう属性の彼を。
    けれども、風歌はこれまでの反差別活動によって、在日コリアンの彼とも、マジョリティが相手の場合と同じような普通の恋ができる資格を得たわけです。
    霧たちといろいろ頑張っているうちに、いつしか見えない障壁を乗り越えていたんですね。
    ただ残念ながら『叫べ、風歌 東京カウンタープロテスト』は、そのタイトルどおり差別問題をテーマにした作品であって、どこにでもある平凡な恋を描くものではありません。
    なので、われわれはせいぜい二人の明るい未来を想像するだけにして、そっと本を閉じることにしましょう。


    ――――――――――――
    小説に限りませんが、作品を鑑賞する際は、その始めがもっとも気力を必要としますので、プロローグから始めると、第一話と合わせて実質的な開始が二つになり、気力がより必要になってしまいます。それだけのデメリットを踏まえてもなお、プロローグを設けるメリットがあるかどうかですね。それは作品の内容次第だと思います。プロローグがうまく決まるとカッコいいですしね。

    編集済
  • ちょっと引くくらい思想ギトギトのこういったノリは大好きです。中々思い切った題材を取り扱いましたね。最後まで真正面から向き合って描き切ったこと、凄いと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    確かにカテゴリとしては「思想」を扱った作品になりますが、実のところ主人公たちが唱えているのは、もっとそれ以前のものなんですよね。「人を傷つけるな」という、ただそれだけです。思想というほど大層なものではありません。思想の場合は人それぞれでよいでしょう。いずれも一理あるものですからね。

    最後まで描ききるのは物書きとしては当たり前だと自分などは思うんですが、そんなこともないと考える方もいらっしゃるでしょうし、これこそが思想ですね。
    客観的にはどちらでもかまわないのでしょう。
    ですが、褒められるとやはり嬉しいものです。
    最後まで読んでくださったことも合わせて感謝の思いでいっぱいです。

    編集済
  • 読了いたしました。

    差別を題材にした、かなり思い切った作品だと思います。
    また、実在する場所・地名を使われており、馴染みがあったのでかなり物語がリアルに感じました。

    日本人相手でも差別問題は無くなっていませんし、未だに女性軽視の傾向が強い地域や企業もあります。今は反差別や反ハラスメント、アンコンシャス・バイアスのような概念も広がりを見せていますが、一方でそういった反差別意識の広がりを逆手にし、利用・悪用するような人も残念ながらいらっしゃいます。漠然とした規則や法律としての「反差別」だけではなく、それを理解するベースとして差別やハラスメントについて「学び」、相手の立場や思いを汲んで尊重する「思いやり」の心を子どものうちから、また大人になっても育んでいきたいものです。ヒトの脳や心の環境が変われば、状況も少しずつ改善されていくように思います。

    拝読させていただき、勝手ながらそんな風に感じました。
    本作を読まれた方が、差別について考えるきっかけになればいいなと思います。

    作者からの返信

    下東良雄さん、拙作を最後まで読んでくださったうえ、コメントとたくさんの★まで付けてくださり、心よりお礼申し上げます。

    拙作がリアルなのは、個々のエピソードに、事実を基にしたものが少なくないからですね。ただ、エンタメ作品ということで面白おかしく誇張した部分もあれば、そのまま全年齢向けとして読者の皆様にお届けするにはショックが強すぎるからと、逆に描写を抑えた部分もあります。ヘイトスピーチに至っては、ストーリー上どうしても必要な分を除き、極力描かないように努めました(悪者なのにあえてあまり悪く描かないということで、純然たるエンタメ作品としてはきっと失格なんでしょうね)。

    反差別を悪用している主な例としては、劇中でも少し取り上げましたが、「在日特権」が思い当たりますね。ずはり、「在日には特権があり、日本人は彼らに差別されている」というものです。もちろんそのような特権などデマであり、「在日特権を許さない」と主張している側こそが差別をしている側なんですが、下東さんのご懸念どおり、そうした錯誤のほうがまかり通ることも実際には少なくありません。

    さらにおっしゃるとおり、学びが大事になってきますね。先の「在日特権」のような嘘を見破るにも学びが不可欠です。また、学びを活かす行動も合わせて必要です。ですが、学びも行動もいずれも大変な労力が伴います。その労力を惜しまない心、それこそが、思いやりから生じるものだと私などは考えます。

    編集済
  • プロテストの小説という斬新な着眼点。よく分からない世界ゆえに人物に共感というのはあまり出来なかったのですが、私の知らない世界での生々しい様子は伝わってきて、未知を知って体験することが出来て、面白かったです。

    作者からの返信

    私のこの長い作品と最後までお付き合いいただき、大変ありがとうございました。

    かつたけいさんにはすでにお分かりのとおり、本作は差別問題をテーマにしておりますので、登場人物たちにあまり共感できなかったとおっしゃるのは、実は喜ばしいことなんですね。それだけ、あなたがこれまでの人生で、さほど差別を意識することなく生きてこられたという証でしょうから。
    おそらく、ご家族やご友人、知人等に恵まれたのでしょう。少なくとも、悪意ある偏見のせいで停学させられたり逮捕されたり暴力を振るわれたりといった経験はしてこなかったに違いありません。
    そうした素晴らしい人生を与えてくださった周囲の優しい人々、その出会い、関係性を、どうぞこれからも大切にしてください。

    ともあれ、テーマこそ重いですが、そのうえでなるべくエンタメになるようには心懸けたつもりですので、どうにか思惑どおりには楽しんでくださったようで嬉しいかぎりです。重ねてお礼申し上げます。

  • 自主企画【現実感のある作品集 #01】に、ご参加ありがとうございます。
    私も日頃から関心のあるテーマだったので、楽しく+興味深く拝読いたしました☺

    作者からの返信

    お読みいただきありがとうございます。
    興味深い企画を立ててくださり、こちらも感謝しております。
    よろしくお願いいたします。